2004RWSシリーズ最終戦 ラフウォータースイム・イン・宮古島
【リザルト】

 そういえば、RWS宮古島大会は今年で何回目だっただろう?大会当日、開会式の挨拶中ふと思った。あとで思い直したのは、RWSどの大会でも毎年繰り返されるというよりも、毎回新しい発見があり、新しい仲間が集い、新しい感動が生まれる。「毎回が新規大会」と自分なりに解釈した。

アクシデント 
 今大会はアクシデントで始まった。宮古島到着後、準備に取り掛かろうと事前に送った荷物(スイムキャップ、選手配布物、バナー、スタートフォン、ストップウォッチ等)を確認するが届いていない。台風の影響で配送スケジュールが乱れているよう。選手用配布物の荷詰めは後まわしにし、コース設定と会場設営に取り掛かる。RWS宮古島のコースは750m一直線にコースロープをはり、10mごとにブイを設置。内海ということで波の影響も受けにくく、初心者にはうってつけの大会だ。そんなうわさが広がり、各地スイミングスクールのインストラクター引率の元、たくさんの参加者が集まり、今シーズンRWSシリーズ小浜島大会(延べ266名)に続く、延べ252名の参加者となった。
 さて、荷物だが参加Tシャツ以外は前日になっても届かない。配送会社からやっと荷物の所在が確認されたが、前日PM8:00現在、まだ羽田に残っていた。スタッフ呆然。その後、沖縄最終便、翌日宮古島早朝便で運ばれ、大会当日スタート45分前、やっとスイム会場本部テントに荷物は届けられた。参加者にその混乱は伝わっていたか解らないが、そのおかげで主催者Tスタッフの心労がたたり、声がかすれ、虫の吐息となり、パーティーまで持たず退場。しかし、代役Nスタッフがパーティーで踏ん張り、いつも以上の盛り上げを見せた。いよいよ世代交代の日も近いとさみしい気持ちでもあったが・・・・。


5Kの部
 荷物到着後、ゴールゲート設営、スイムキャップ配布などスタート準備に大あらわだったが、予定通りAM10:00、宮古島東急リゾート総支配人市原英明氏のスタートフォンで5Kの部が一斉にスタートした。レースは竹本丈志選手、佐藤慶太選手、木原珠子選手3名によるバトルが繰り広げられた。終盤一歩リードした竹本選手が本領を発揮し優勝。佐藤選手は猛烈な追い上げを見せたが惜しくも準優勝。久々のレース参戦お馴染み木原珠子選手は3位(女子優勝)だった。

3Kの部
 3Kの部はPM12:34にスタート。ここでは弱冠14歳の上地充選手が注目される。3Kという長丁場のレースなので年齢的にスタミナが心配されたが、予想に反し終始トップ集団に食らいつき、なんと総合2位でフィニッシュ。総合優勝は関西ドルフィンチームから望月進介選手。女子優勝は浅野由紀選手、準優勝は10秒及ばず野村亜津子選手だった。

1.5Kの部
 5Kの部はPM14:07にスタート。注目は5Kに続き2連覇が期待される竹本丈志選手。そして、地元沖縄から参加の4名の子供たち。レースは本山竜也選手の追い上げを振り切り、竹本選手が5Kに引き続き優勝。本山選手は準優勝。そして、上位常連組の村井純子選手、山本秀逸選手、秦敏洋選手など強豪スイマーを抑え、3位に食い込んだのは沖縄本島から参加の弱冠11歳江田秀一郎選手。おそるべし!そして女子の優勝(総合4位)は実力通り村井選手。女子準優勝はまたもや驚き、スポーツアカデミー宮古島から参加した弱冠14歳上地可南子選手。スポーツアカデミー宮古島からは幸地田佳子選手(10歳)が女子5位、幸地加奈子選手(9歳)が女子8位であった。


リレーの部
 RWS宮古島、そして今シーズンRWSシリーズ最終種目となるリレーのスタート。事前エントリー7チームに当日エントリー10チームが加わり、17チームでのレースとなった。その中で地元宮古島から個人種目でもエントリーしたスポーツアカデミー宮古島2チームを含め4チームがエントリー。嬉しいことだ。優勝は必勝体制で挑んだ「関西ドルフィンSAMURAIチーム」(望月進介選手、柴田知選手、秦敏洋選手)。準優勝は常連海王選抜チーム「うまなみ海王」(本山竜也選手、山本秀逸選手、上野太紀夫選手)。3位はチーム員3名の合計年齢38歳の「スポーツアカデミー宮古島選手コース男子」(江田秀一郎選手、上地充選手、塚田怜央選手)。


表彰パーティー
 いよいよクライマックス、表彰パーティーの始まり。パーティー開始1時間前から席取が始まり、開始PM6:00には満席状態。タイム集計にあまり時間がなくあせるスタッフ。声が出ず立ち尽くすTスタッフに見かね、海人くらぶの大貫さんから助け舟。(その節はお世話になりました。)そんな心配もなく、すでに各テーブルでは乾杯が行われ、祝宴が始まっていた。ようやく集計が終わりPM6:30、宮古広域圏事務組合事務局長三木哲氏の挨拶のあと表彰式が始まる。総合表彰にエイジ別表彰。名前が呼ばれ壇上に上がる入賞者には、各テーブルから大きな声援が送られた。表彰式が終わり宮古島民謡。しっとりとした歌の後、リズムカルな演奏で参加者は軽く身体を動かし汗をかく。いよいよお待ちかね島太鼓の登場。全員が一斉に立ち上がり踊り舞う。老若男女約200名の参加者は都会の喧騒から離れ、宮古島の空の下、ひとつになった。


格闘家高山善廣選手&レフリー和田良覚選手
 1.5Kの部でトップ選手とは別に注目すべき選手がいた。総合格闘技プライドで活躍する格闘家高山善廣選手。そしてプライドやパンクラスなど様々な舞台で活躍するレフリー和田良覚選手だ。参加の打診を受けたのは1ヶ月ほど前。RWS常連東京タワーズの貫井さんから話があり半分冗談かと思っていたが、大会一週間前高山選手、和田選手からエントリー用紙が普通にFAXされてきた。マジだったのだ。真近かでみると確かにデカイ。1.5Kを泳ぐというのは二人とももちろん初めて。
 大会当日、競技説明を真剣に聞く二人。その真摯な姿勢は目標(完泳)を達成するという本来の格闘家そのものだった。高山選手、和田選手二人とも制限時間内にみごと泳ぎきった。完泳した高山選手、和田選手は晴れやかな笑顔でRWSの一員となり、他の参加者と健闘をたたえ合っていた。

お礼
 この宮古島大会で今シーズンのRWSシリーズは終了となります。事故もなく大きな怪我もなく無事終了できたことは、みなさまのおかげと感謝しております。来年、RWSシリーズもさらに安全な運営に心がけ、開催場所特有な雰囲気に合わせた演出に磨きをかけ、参加者に喜ばれる大会作り(&パーティー作り)に取り組んで行きたいと思います。
 来年も皆様のご参加をお待ちしております!!


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