第1回ヒルクライム・イン・おんたけレポート&リザルト

2004ヒルクライム・おんたけリザルト

  セルフディスカバリーアドベンチャーにまた新たなレースが誕生しました!2000年より王滝村より始まったセルフディスカバリーアドベンチャーシリーズにヒルクライムレースが新たに加わります。霊峰御嶽山を舞台に、標高差1200m総距離約24kmの日本でも有数の規模で、第1回大会が開催されました。 
 近年サイクルスポーツの中でも特に盛り上がりを見せるヒルクライムレース。そしてこれまでアドベンチャーレースやMTB100K/42kレースでマウンテンバイカーには有名になりつつある王滝村に、ロードレーサーにも素晴らしいレースを提供したいという思いがヒルクライム人気と一致し、このヒルクライム・イン・おんたけ開催が決定しました。

大会前日
 大会受付は王滝村内の松原スポーツ公園。広いグラウンドに受付のパワーバーテント・協賛スポンサーの「CX-W」テント、セミナーをお願いしたブリヂストンアンカーのテントを設置。グランド内が駐車場なのでアクセスも楽々です。午後1時より受付を済ませた選手の多くは、さっそく明日のレースに向けコースの試走をしていました。午後3時よりヒルクライムセミナーを開催。講師にはブリヂストンアンカーレーシングチームより藤野智一コーチ・先日見事アテネオリンピック出場を決めた田代恭崇選手・渋谷淳一選手、CW-Xより松葉桂二選手(MTB)を招き、受付会場でレクチャーを行ったのち、大会コース前半を使って実走レクチャー&試走を行いました。会場のレクチャーには約80名の選手が講師の方々の話を熱心に聞き、多くの質問が寄せられていました。実走セミナーには約30名が参加し、翌日のコースを日本のトップ選手とともに試走しました。

大会当日
 当日はあいにくの雨。スタート直前まで山頂のコンディションを含めて協議の結果、予定通りスタートすることを決定。下山時の危険を回避するため、急遽下山用バスとバイク運搬用のトラックを王滝村にお願いをし、バックアップ体制を整える。
 松原スポーツ公園で開会式・競技説明の後スタートラインに移動。エントリー数253名の内スタートラインには192名が、2つのウエーブに分かれて並びました。午前8時、小林王滝村村長のスタートホーンとともにヒルクライム・イン・おんたけがスタートしました。初めにスタートした第1ウエーブの10分後に第2ウエーブも時間通りスタート。最初の約1kmは危険回避のため先導車に続いて追い越し禁止区間の平坦な道を進む。シケインになっている部分を通過後先導車は外れ、追い越し可能なレース区間となり、そこからはゴールまで約23km、ほぼ上りがひたすら続きます。
 王滝村内を、村民の方々の暖かい声援に送られて通過後はしばらく緩やかな上りが続き、旅館・民宿が集っている地区を過ぎると、つづら折れが続く区間になります。道の両脇には信仰の山であるおんたけ山を象徴する、石碑が立ち並び厳かな雰囲気が立ち込めます。しばらく進むとおんたけスキー場の最下部に位置する高原ゲレンデが見えてくるとそこは給水ポイント。王滝村のボランティアスタッフの応援を受け、気分一新して選手たちはさらにゴールを目指します。中間地点を過ぎると、それまで林間の景色は一変し、営業を終えたスキー場の開けた景色になります。勾配も増し道幅も狭くカーブもきつくなります。それでも、選手たちは降り続く雨にも負けずゴールを目指します。最後の2kmはゲレンデの裏側に回りおんたけ山へと近づいていきます。それとともに北から吹く風が強さを増した雨とともに、疲労した選手を苦しめます。午前9時12分、トップの宮崎伸一選手が栄光のゴールを迎えました!その後次々と荒天の中24kmを制した選手がゴールに辿り着きます。天気がよければ目の前に雄大なおんたけ山の景色が広がるのですが、それはまた来年のお楽しみ・・・。ゴールした選手はスタート前に預けた荷物を引き取り後、田の原観光センターで下山までの間しばし休憩し、その後自走かバスにて下山を開始。
 下山後、午後1時より表彰式を開始。CW-Xのウエアやパワーバーなどの豪華賞品とともに、王滝村から高級しいたけが、健闘を称え入賞者に贈られます。最後に小林村長より来年の再会を選手のみなさんと約束をし、大会は終了しました。
荒天にもかかわらず無事に大会を終了できたのは、この大会に携わる全ての方々(王滝村の全ての皆様、ワコールCW-Xをはじめとする協賛各社、長野県警をはじめとする関係機関各所、その他関係者・スタッフ)、そして参加いただいた選手の皆様の、多大なるご協力の賜物と、深く感謝しております。
来年はさらに多くのご参加をお待ちしております。ありがとうございました。
PHOTO by 播本明彦
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大会データ
・申込者数 253名          ・最高年齢参加者 67歳 (田口重喜選手)
・出走者数 192名          ・最多参加者チーム  TEAM光(愛知県)
・完走者数 174名          ・最遠方参加者 山本茂選手・山本みち子選手(岡山県)
・完走率 90.62%

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