MTB100km参加の455番小辻博文さんの参戦記

●これで二回目
どうもkotsuZeeです。 突然ですが、僕は自転車レース中に泣きそうになったレースが二つあります。 一つ目は19才の時、初めて出場した個人クロスカントリー「白馬岩岳MTBカップ」?(正式名称は忘れました) 二つ目は今回出場した「セルフディスカバリーアドベンチャー・クロスマウンテンバイク100km」です。 まじで本当に泣きたくなった。今回は…

●朝4時起床!
前日から現地入りし、一人でビールを2本ほど空けた僕は素直に9時頃におやすみなさい。
朝4時、目覚しが鳴る。 ぼーっとしながら 何しょうかな?… 考えると 真っ先に考えたのがトイレ!早くしないと大渋滞、大変だ。 トイレに到着!出す物出して、今度は受け付け。さらに自転車の用意と着替えさらに補給食の準備と朝ご飯。
とまあ朝から大忙し。準備が完了したのが 5時40分。やべ もうすぐスタートだよ!
でもまたトイレ。トイレに向うとなんと長蛇の列はたして間に合うのか!
「スタート5分前」 アナウンスが鳴り響く。
しかし僕はまだトイレ前…正確にはあと二人 「スタート3分前」 トイレに入り鍵をロック!
「スタート1分前」 バイクに帰り何とかスタート地点へ!
なんとか間に合ったよ…でっ安心したのもつかの間、すぐに集団が動き出す ?スタートしたの そんな気分

●今回の作戦?
今回のレースは、今まで体験したことの無いオフロード100km よって、かなり念入りに準備を進めてきました。
まず自転車、今回も「乗り助」を使用するのですがマニアックな所で色々変ってます。
テーマは「体にやさしく」今回は壊れないでね…そしてタイヤチューブ4本と空気入れ、工具少々をもって行く事にします。
次に補給食、なんせ100km僕の予想は8時間オーバー! なのでまず飲み物がBACCウオーターなるものを、3Lと補給食を約2000Kcal分ぐらい(カロリーメイトにして20本分)。これをすべて腰バックに入れて行くのですが、 重い…かなり…

●みんな速いよ…
スタートして約5kmは舗装路をしばらく走ります。でも皆速いんだ、これが。 始めだから粋がっているのか、普通のペースなのかは不明だけど速い。 そしていよいよ最初の登り、ここで一気にペースが落ち、一安心。
コースはこの辺からオフロードで一車線ぐらいで小石がゴロゴロ。 結構登りが好きな僕はとりあえず軽快に登る、そして登る、グイグイ登る。 しかし長いな…いつまで登る?

●一時間後
まだ登ってます、いつまで続くこの登り?こんな感じです。でもこの時はまだ余裕で結構楽しんでました。
この看板を見つけるまではね「10km地点」まだ10km!なんで。 疲れる疲れる・・・少々走るとやっと降り。
でも僕、降りは嫌いなの。なんで嫌いなのか?
その一.目が悪い 0.2〜0.3です自転車乗るときは裸眼です。コンタクトはどっか行ってしまうのでやめました
その二.ガケが恐い   ここのコースは谷側にコースアウトしたら、多分、大怪我。最悪、死にます。   マジで! 
その三.ヘタクソ これが全てです。 よって ゆっくり降ります。もう抜かれる抜かれる!でもマイペース。
ゴールはまだ先だこんなところで自分と自転車を壊したくないもん。

●ハプニング
その一 前日の雨で降る途中に水溜まりとか川みたいになってる所がいっぱい。
いちいち避けてられないので、バジャバジャと突っ込む。調子にのって走っていると、?コンピュータが動かない?
なんとスピードメータさんが動いてない、どうしたのだ? さらにグリップに水が進入しオートバイ状態に… こまったものだ。
そして前を走るライダーがいきなりストップ!何とか自分も止まったが、なぜか転倒、ここで足をすりむき、手のひらを強打。痛い

●まだか!チェックポイント!!
確か30km付近だよね、チェックポイント。まだかね? なんて考え、登ったり降ったり。
コンピータさんが動いてくれないので、情報が何にも無い、わかるのは心拍数だけ。心拍数187?とんでもないな。
看板発見! なになに30km地点? でっ チェックポイントは?。 ここで途端に足が動かない、山を見上げるとまだまだ登りは続くようだ。 しかし手が痛いハンドルがまともに握れない。
ここで軽い絶望感、42kmのクラスにしとけばよかったなぁ〜。 でも登る、そしてその頂上にチェックポイントはありました。

●これぞランナーズ・ハイ
第一チェックポイントを過ぎしばらく続く緩い登り降り、ここでなんか不思議な気分になる「体が軽い」今までの疲れがどこに行ったのか、調子がかなり良い。気持ち良く走ると、なんとコンピータさんが動き出す。?!
やった。 さらに看板発見「50km」だ。
この時が一番気持ち良かった… でもここらでペースを落とすとこにする。
「60kmから15kmほど登りになるんだよね〜」 そんな声をどこかで聞いたから・・・ 確かじゃないけど…

●やっぱり有りました、15kmヒルクライム!!
60km手前ぐらいですか、また登りの始まりです。まったく噂どうり。 しかも今回の登りは登りにくい、今までの様に小石コロコロじゃなくて大石ゴロゴロ、落石少々。3kmほど登った所で、力尽き足が止まる。
少し休んで走り出す。でも、持って1km。見る限り頂上は遠い。
「42kmにしとけばよかったな〜本当に」大自然を前にしてなんとも絶望感。走り出してもすぐ止まってしまう。
「苦しい、たすけて、ゆるして、ごめんなさい」後ろ向きな考えが止まらない。65km付近にチェックポイントだな、リタイヤしようかな…究極のネガティブ君になってました。
いつのまにか 「とりあえず次のチェックポイントまで行こう」と一番軽いギヤで走り出す。
約5km/h、早歩きと同じだよ・・・でも限界なの…。

●第二チェックポイントにて
長々と続く登りの合間、そこにそれは有りました。 ここで休憩している人も多い、とりあえず自分も休もう…自転車を止め、一休み補給食を食べて水を飲む、周りを見るとみんな苦しそうだ、足がツッて動けない人もいる。
「皆、苦しそうだな…」 5分ほど休むと少し体が楽になり、もう少し走ろうと思った。あと30kmだ

●しかし…
気合を入れ直しても、体力は戻らず、相変わらず走ったり止まったり歩いたりの繰り返し。
水分がなくなり、「天然エイドステーション」とやらで水をくみ振り替えると、カメラを構えたオッサンが?
主催者側の人みたいだ。ちょっとびっくり。オッサンは「頑張ってくださ〜い」と言ってオートバイで走り去る。
あれ、楽でいいよな〜。原動機がうらやましい… その後も、もがき苦しみ、何とか山頂に到着!標高1700mらしい…

●お腹がおかしい?
そこから約5kmほどの苦手なダウンヒル。石が大きく手が痛む。しかし問題はそんな事じゃない、 お腹が痛い?
さっき飲んだ天然水が体に合わなかったのか?ゴロゴロしてる、どうしよう?
そうだ! 75kmチェックポイントでトイレだ! 降りきった所に最終チェックポイントが有りました。
でもトイレが無いの… 「もういい!!」 休憩しないでチェックポイントを飛び出す。
いざとなったら、どこでもできる!  紙は無いけど…

●また登りかよ!!
まったく、また登り80km地点を越えてもまだ登り。 許してください第二段、また泣きが入る。
いくら比較的登りが好きと言え、あくまで比較的… でも、登ろう…ゆっくりでも… 時速4〜5km本当に歩いたほうが速いかも。 時計を見ると2時?制限時間4時までだっけ?ヤベ!!

●登り切る!
足が…  ツルかも… そんな不安と共に、ペダルを踏み続ける。
そして何とか登り切る!!そして降りを前にして休憩。
「いやあ〜登ったねぇ〜」 あとは登りが無い事を祈るだけ。 さて降りますか…

●ハプニングその2
自分なりに軽快に降っていく、しかし手が痛いなぁ、振動で手が痺れている。
その時、乗り助がおかしい! 妙に動きがクイックだ! どうしたんだ乗り助!
お前をそんなドリフトマシンに育てた覚えは無いぞ!! コース脇に自転車を止め確認する。なんとタイヤがプニプニだ!!
あら、この子ったら、パンクしてるじゃないの… 修理しようと腰を下ろすと「やばい!出る」危険だ。
さて何が? かなりやばいので、立ったままパンクを修理する事にする。 パンク修理を終え少し降った所に90地点があった…

●?98kmだよ?
あと10km、ずっと降りなわけ無いような… 不安だ。
「まあいい降ろう」と思った約94kmやっぱり降り終了。なんてこったい!!
でも緩い登り何とか、なりそうだ。 緩い登り降りを繰り返す、これぐらいなら行けそうだ…その先には あれ?人がたくさんいるぞ? 終わり? 98kmだよ僕のコンピータでは? ゲートをくぐると「お疲れ様で〜す」 ?ここでゴールですか。
少々不安になり係員のニーチャンに聞いてみる

●Kotsuzee:ここで終わり?
ニーチャン:はい あとは松原スポーツ公園まで自走してください。
Kotsuzee:僕、時間に間に合ったの? ニーチャン:間に合ってます、おめでとうございます。
タイム計測はここまで、スタート地点の松原スポーツ公園で100kmらしい 終わり!!
なんか、あっけない終わりだな… いや、こうしちゃいられない トイレだ! 仮設トイレに駆け込む。
おもいっきりガスだけ… それだけかよ! しかし松原スポーツ公園はどこ?

●100km終了
周りの選手についていき、なんとか100km地点へ。
特にこれといって歓迎やお疲れ様の放送もなく、味気ない100km地点。
いやぁ 疲れた疲れた、しかし 今までのどのレースより過酷で、辛い、本当によい子は真似しちゃいけません!!
でもその分、感動します。鳥肌とニヤケタ顔が止まりませんでした。 夢に出てきますけど…登り坂が…

●反省と今後の予定
まずは自転車、今回はパンクを嫌って空気圧を高めに、そのためグリップの低下と乗り心地の悪化。
もう少し低めでも良かったかも、そうすれば降りも少しは速くなったような…。
あとは若干の整備不良かな 装備では、水をもう少し持って行けば良かったです。天然水は不安です。
あとチューブ持っていきすぎか?バックが重くて腰が痛かった。 しかし、まだまだ修行不足。
トレーニングのメニューを考えないとね・・・ どうしたものか… さてこの次は7月27日土曜日のパナソニックカップ・スポーツクラス。 今度は山では無く、人との戦い!
しかし、WOCの皆さん、本当に応援ありがとうございます。 応援があると元気が出ます。
はい、まだまだ頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いします。

kotsuzee今後の予定
7月27日;パナソニックカップ・スポーツクラス
8月10日:リトルワールドサイクルミーティング
8月24〜25日:全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
8月31日:鈴鹿シマノロードレース・MTBオープンクラス
9月8日:カントリーモーニング4時間耐久レース第二戦in茶臼山

以上!