セルフ セルフディスカバリー
クロスマウンテンバイク参戦記
JAANZ 三宅 裕之

 <SELF-DISCOVERY ADVENTUREレポート> JAANZ 三宅裕之さんさん


メーリングリストで皆さんが読まれているものを ホームページ掲載のお許しを頂きました。
毎週2回(全10回)の発行で送られたものを、そのままま掲載しました。

こんばんは。どてちんです。 9月23日にアドベンチャーレースに参加してきました。 レース参戦記を送ります。 「これから何か奇跡が起こるぞ!」 マークアレン プロトライアスリート
「the grand. SELF-DISCOVERY ADVENTURE IN 王滝 参戦記」
VOL.1:START前
START前━ 9月23日、午前4時30分。我々は宿を出た。 早朝にも関わらず、NEAL・横尾氏の顔は イキイキしている。2人とも面白いイタズラを 思いついた子供のような目をしている。 かくいう私も普段とは違った顔をしているの かもしれない。何せ今日は、2ヶ月間待ちに 待った特別な日なのだ。 宿を出た我々が向かうのは、王滝村の 水交園。車で20分くらいの距離だ。まだ 太陽が昇る気配もなく真っ暗だ。そして寒い。
先週、台風が通ってから、日本全国どこも 寒いらしい。これから川に入る我々に 寒さは命取りになるかもしれない。 しかしまだ9月だ。凍死することはないだろう。 それに条件は皆同じだ。寒いなら寒さに 強い者が勝つ。どんな条件であれ強い者が 勝つのが勝負だ。どんな状況下であれ、 我々は、我々のベストを尽くすしかない。
午前5時。水交園に着いた。ここで 最終受付をし、時計合わせをした後 スタートする。スタートは午前6時00分。 いつもなら確実に寝ている時間だが、 今日は特別だ。だんだん気分が高揚してきた。 いよいよ2年来の目標だったアドベンチャー レースに参加することができる。 もう参加者の準備も万全のようだ。 皆、今日の作戦を練っているに 違いない。我々JAANZも、最終作戦タイムを取る。
作戦は、「やれるだけやる〜do our best 」 である。とにかく納得のいくレースをすること。
自分達のベストを尽くすこと。 これが作戦だ。 午前6時00分。
車のクラクションを合図に レースは始まった。長い1日が、今始まる。
★☆Race information 1 SELF-DISCOVERY ADVENTURE IN 王滝
参加チーム 63チーム   参加者   189名(1チーム3名)


━ADVENTURE RACE━
ADVENTURE RACEと言ってぴんと 来ない人も多いだろう。ADVENTURE RACEは、 MTBやランニング、カヤック等の様々な 競技を数人のチームでこなすレースである。 最も有名な大会は、間寛平も出場した レイドゴロワーズだ。レイドゴロワーズは、 女性を含む5人でチームを組み、数百キロを 1週間から10日間で走破する。
種目は、 毎年変わるが、MTB、カヌー、ラフティング、 乗馬、アブセーリング(ロープを使った懸垂 下降)等である。それらの種目を行いながら 大会主催者が設定したチェックポイントを 通過していく。
昨年の第10回大会は チベットからヒマラヤを越えてネパールの インド国境まで約800kmの行程で競われた。
ちなみに第10回大会では、日本最強の プロアドベンチャーレースチーム  EAST WIND が完走し、14位に入っている。


━SELF-DISCOVERY ADVENTURE━
今回、我々が参加する「SELF-DISCOVERY ADVENTURE IN 王滝」は、初心者向けのADVENTURE RACE大会である。 MTB、トレールランニング、リバートレック の3種目で5ステージを戦う。 初心者向けと言うが、制限時間12時間、 総距離80キロ、コースの高低差1000メートル 以上(推定)と結構ヘビーな内容である。ただし
@コースは決まっており、地図読みをする  必要がない。
A日没前に終了するため、暗闇に  対しての考慮が必要ない。
B男性のみのチームも認められている。

以上の3点によりある程度の体力と機材さえ あれば誰でも参加できるようになっている。
その参加しやすいところが、初心者向けたる ゆえんなのである。逆に言えば、通 常の アドベンチャーレースは、地図読みが必須で、 暗闇の中でも競技し、しかもチーム員に必ず女性を含んでいなければならないのだ。
この「SELF-DISCOVERY ADVENTURE IN 王滝」に私は、友人2人と参加している。
チーム名は、JAANZ である。
★☆Race information 2
スタート時刻:2001年9月23日 6時00分
レース終了:2001年9月23日18時00分
制限時間:12時間


━JAANZ━
今回のADVENTURE RACEは、 3人1チームで参加する。チームメイトを 紹介しよう。
☆NEAL WHITE
ニュージーランド生まれで、現在東京都 在住。昔は、ロードマンだったらしい。 また今回、軍隊経験があることも判明。 パワフルで、ADVENTURE RACEにかける情熱は すごいものがある。コーラ好き。
今回、仕事中に足に怪我をしており、 ランニングに不安が残る。
★横尾 浩行
トライアスロンの先輩。 今は、MTBやADVENTURE RACEを楽しんでいる。 昔は、マッチョ横尾と呼ばれかなりいい 身体をしていたが、年々筋肉が脂肪に 変わっていく現象に悩まされ、デーブ横尾と 呼ばれる日が近づいているらしい。 特効薬として仕事がえりのエグザス通いを 勧めておいた。
今回、参加予定の人がキャンセルしたため、 急遽参加をお願いした。ほんとにありがとうございました。
☆JAANZ
チーム名はNEALが付けた。「JAANZ」は、JAPAN AND NEWZEALAND の意味がある。
JAANZとしての合同練習は、一度も行って いない。私は、NEALの力量はだいたい 分かっているが、横尾氏の力がどれほどの ものか分かっていない。

チーム単位での行動が義務付けられている ADVENTURE RACでは、チーム全員の 力量を詳細に考えてレースを組み立てていく。 強い者が弱い者を助け、全員が自分の パフォーマンスを最大限に発揮できるように 作戦を立てるのである。チーム員の力量 が 分かっていないと作戦が立てられない。 しかしできないことは、しかたがない。
「やれるだけやる〜do our best 」で 頑張るのだ。後は、レース中に 分かってくることも多いだろう。
何せ初めてのADVENTURE RACEだ。 レースは既に始まっている。 第1ステージは、MTBだ。
★☆Race information 3   男性参加選手 最高年齢 58歳  最少年齢 19歳


━MTB━
第1ステージは、MTB。前半はずっと登り、 後半一気に下る16キロ程のコースだ。 このコースの登りはかなりきつい。登り開始 早々に、一番軽いギヤになってしまった。 NEALは、新車のCANNONDALEの調子がいいらしく、 快調そう。横尾氏は、ちょっとしんどそうだ。 「ごめん、もっとゆっくりにして!」
横尾氏から声がかかる。ペースが 速すぎるようだ。息が上がっている。 全体ペースを落とし、進む。


━牽引━
アドベンチャーレースでは、チーム単位で 行動することが義務付けられている。 1人だけ速くても勝てないのだ。チーム全体と していかに速くゴールするか、各チーム頭を 悩ますところである。 要はいかに力のある者が、力のない者の負担を なくすのか、というところなのだが、その1つの 解決方法に牽引がある。
牽引とは、ロープで引っ張ることである。 強い人が、弱い人を引っ張るのだ。 事故した車を運ぶ際に、ロープを事故車に 取りつけ引っ張るが、それと同じである。 まず、強い人のMTBのフレームに牽引する ロープをつけ、それを弱い人のフレームに 結ぶ。強い人が先に行き、弱い人と距離があくと ロープが張られ弱い人が引っ張られる。 強い人に引っ張られることで、弱い人は 少しの力で速く進むことができるのだ。 しかし、しっかり練習しておかないと 危険である。 今回も何組か牽引しているチームを見たが、 少々危なっかしかった。
強い人が、弱い人の ことも考えてライン取りをしていかないと 前後でぶつかったり、他の選手をロープに 引っかけたりしてしまう。 もちろん合同練習をしていない我々は 牽引という手段は使えない。
ここは、横尾氏に 頑張ってもらうしかない。 何とかMTBは、終了できそうだ。
次は、トレールラン&リバートレックである。
★☆Race information 4   女性参加選手 最高年齢 44歳  最少年齢 18歳 


━リバートレック&トレールラン━
次のステージは、川だ。MTBを置いた所から 川まで走っていき、川原を上流に向かって 走る。 川原を走るのがリバートレックで、時には 川を横断したり、深い場所は水に浸かって 進まなければならない。 リバートレックでは、水温が低く、 また溺れる危険もあるため、 ウェットスーツが必須となっている。
MTBを終了した時点で我々は、61チーム中24位。 悪くない。川原では、NEALが飛ばす。速い。
我々も必死でついていく。何チームかを 抜き去った後、女性だけのチームを捉えた。


━OLYMPIAN━
今回女性だけのチームが4チームエントリー している。我々が捉えたのは、女性のTOPチーム だった。そのメンバーの中に見覚えのある 顔が混じっている。細谷はるなだ。 トライアスリートなら見間違えるはずがない。
彼女は、シドニーオリンピックで トライアスロンの日本代表だった選手である。 シドニーオリンピックでの落車しながらも 懸命に前を目指した走りは忘れられない。 そんな選手と同じフィールドで戦っているのだ。
そう言えば当大会は、他にも有名選手が たくさん出場している。
アトランタオリンピック MTB XC 日本代表 小林可奈子選手 日本のアドベンチャーレース第一人者  チームEAST-WIND 田中正人選手 プロトライアスリート チームEAST-WIND 白戸太郎選手日本最強の主婦トライアスリート松本晴美選手ざっと参加者名簿を見ただけで、これだけ 挙がる。他にも私の知らないフィールドでの 有名選手がいるはずなのでもっと多いだろう。
これらの各世界のTOP選手と同じ土俵で 戦えることは、非常にうれしい。
普通は、 我々がイアン・ソープや高橋尚子などの 世界のTOP千種と同じ土俵で 闘うことはまずできないからだ。 TOP選手とレースに初めて参加する選手が一緒に 闘うことができる。
そこにアドベンチャー レースの可能性を感じる。 レースはまだまだ続く。
★☆Race information 5   全参加選手平均年齢 32.7歳


━川━
川原を歩いていると子供の頃を思い出す。 子供の頃、学校帰りに田んぼの脇の小さな 川でよく遊んだ。
川には、たくさんの生物が いた。川面に、みずすましにゲンゴロウ。 川の中に、はややふなが泳いでいる。
川底の石をそっとよけると、むつごろうに 似た小さな魚ややごが顔を出す。
暗くなるまで 夢中になって遊んだものだ。
夏休みのある日、この川を辿っていけばどこまで 行くのか疑問に思い、上流へ上流へ歩いて行った ことがある。 川に沿って田んぼのあぜ道を歩いていくと 川の水は橋の下を通 り、畑をよぎって 家の近くの池に通じていた。
1キロくらいの 距離だったが、棒切れを持って草を掻き分けたり じめっと暗い橋の下を息を潜めて通 ったりして ちょっとした冒険気分だった。あの時のワクワク した気分は、忘れられない。


━荒川北上計画━
社会人になり、東京都の北区に住むように なった私にとって一番身近な川は荒川だった。
家から数百メートルで荒川の土手に出ることができ、よく荒川土手をランニングしたり 自転車で走ったりした。
そして去年の秋、荒川土手をランニングしながら ふと思った。
「この川を辿っていけば、どこまで行けるのだろう。」 そして荒川北上計画がスタートした。

まず家の近くにある鹿浜橋からスタートする。 ランニングで1時間ほど荒川沿いを上流に 向かって走る。橋など目印になるところまで行き、 もと来た道を帰る。それが1回目。
2回目は、1回目に走った目印になるところまで 自転車で行き、そこからランニングで1時間 ほどさらに上流に向かって走る。そして自転車の ところまで走って帰る。 3回目は、2回目に走ったところまで自転車で 行き、またそこから上流に向かって走る。 こうして尺取虫のように少しずつ進みながら 荒川の上流に向かっていく。
いつかは、 荒川の果てに辿りつくに違いない。 荒川北上計画は、現在第5回まで敢行し、 埼玉県桶川市の太郎右衛門橋まで到達している。 ここ最近は、忙しく計画を進めることが できていないが、数年内には荒川の源流まで 到達したい。 レース中に川原を歩きながら、そんなことを考えた。レースは続く。
★☆Race information 6 大会開催場所 長野県木曽郡王滝村  王滝村人口 1,170人
交通 東京から約5時間 (中央自動車道利用)


━第2ステージ終了━
リバートレックは、長かった。1時間40分ほど かかる。 15分の休憩の後、次のステージのトレイル ランニングを行う。
各ステージ間には、15分の休憩時間が 義務付けられている。その時間に着替えや 補給を行う。
今回は、ウェットスーツを脱いでランニングの 準備をしなくてはならないため忙しい。


━第3ステージスタート━
15分経ち、走り始める。トレイルランニングの 距離は、15キロくらいか。 NEALは、元気そうだが、横尾氏はつらそうだ。
そこで重い横尾氏のバッグをNEALが持ち、 軽いNEALのバッグを横尾氏が持つことにする。
チームレースなので、こういった負荷分散が大切だ。

トレイルランニングは、舗装されていない 道を走る。足の負担は、舗装路を走るより 少ないはずだが、足が重く感じる。
すでに2ステージこなしている。 4時間くらい動きっぱなしなのだ。
特に第2ステージのリバートレックでは、 思った以上に筋肉に負担がかかっている。 しかし、身体はきついが、つらくはない。
草の生えた土の道を走るのがここちよい。 陽射しはやわらかく、山の木々は生き生きとしている。
空気は澄み、鳥の鳴き声も聞こえる。 自分の心臓の鼓動を感じながら、 今、生きているんだと実感する。
人生と同じように、レースはまだまだ続く。
★☆Race information 7   王滝村名物 百草丸


━WHY MEN DO SUCH A CRAZY THING!!━
トレールラン終了後、チェックポイントに 到達した。次のステージの種目であるMTBが 置いてある場所にたどりつき、補給食を ほおばる。 横尾氏が感極まったようにNEALにつぶやいた。
「WHY MEN DO SUCH A CRAZY THING!!」 何でこんな馬鹿げたことをやっているのだろう。
わざわざ長野の山奥に行き、何をしているのか。 誰に頼まれたわけでもなく、賞金がでるわけでも ない。
完走したからといって、誰が喜ぶのか。 少々の自己満足があるだけではないのか。
体力は限界に近づき、精神的にも消耗している。 あと、2ステージも残っている。
特に次のMTBは 勾配がきつく、長いコースだ。疲労した筋肉は 登り坂に耐えられないかもしれない。
膝も疲れてばねがなくなっている。 下りでの衝撃を吸収しきれないだろう。 NEALは仕事での傷が痛むらしく、 トレールランでは、走れない場面もあった。 不安は多く、先は長い。 しかし、ここでやめるわけにはいかない。
我々は、やれるのだ。 我々は、気力をふりしぼり、スタートした。

第4ステージMTBは、かなりつらいステージとなった。
我々は、ゆっくりと、休みながら、少しずつ 少しずつ、前に進んでいった。
いくつかの、峠を越え、坂をくだり、進んだ。 進んでいれば、いつかは、ゴールにたどりつける。
前に進もう。

第4ステージのチェックポイントが見えたとき、 我々は、何とかこのステージを無事終えることが できた安堵感でいっぱいになった。 そして、最終ステージが始まる。
★☆Race information 8   大会主催者 パワースポーツ HP http://www.powersports.co.jp


━FINAL STAGE━
最終ステージは、3kmのリバートレックと3kmの トレールランだ。
このステージで終わりだと思うと足取りも軽い。 NEALが先行する。
川原の岩場を歩くリバートレックでは、 足場の確保が重要。
歩いている数歩先の川原の石、 岩の状態を判断しながら、次に進めるべき一歩、 一歩を決定するのだ。
NEALは、足場の判断が 非常に速く適切だ。気合を入れないとすぐ ついていけなくなる。
NEALの後ろにピッタリとくっついて歩くと楽だ。
NEALの足跡に合わせて足を出していけば、 自分で足場を判断する必要がなく、 歩きに集中できる。
自分の苦手は、誰かが補完し、 得意なところを皆に提供する。 それがチームだ。


━DIVE!!━
リバートレックの途中、川の水が 深くたまっているところに通りかかる。
冷たそうな水をみているとたまらなくなり、 DIVE!! 気持ちいい。 全身ずぶぬ れになってしまった。
NEALと横尾氏は、あきれて見てた。

リバートレックのゴールが近づく。 川から道を登り、あとは3km下るだけ。
あれ、NEALがいない。 川面を見渡すと、NEALも川にDIVE!!してた。
私と横尾氏は、あきれて見てた。


━トレールランニング━
トレールランニングは、リバートレックで 上った分を下るだけの3km。 スピードが上がる。
時折、第4ステージのMTBの選手たちが 脇を通っていく。コースが一部重なっているのだ。
「ファイッ!!」 どちらからともなく、自分自身を励ますように 声を掛け合う。
彼らは、もう少し長くこの王滝を楽しむことが できる。そう考えると少しうらやましい。
ゴールは、もうすぐだ。
★☆Race information 9
優勝チーム EAST WIND ECO CHALLENGE 谷口けい/佐藤佳幸/田中正人  総合タイム 6時間15分


━ゴール━
森を抜け、青空が広がる。気持ちいい。 今日は1日中、本当に天気が味方についてくれた。
すばらしいサポーターだ。 前を見渡すと小川が流れ、橋がある。橋を過ぎた ところに旗が立っている。
あそこがゴールだ。 あと数百メートル。 一歩、一歩ゴールが近づく。
我々は、少しでも早くゴールしたいと思いつつ、 しかしこの濃密な時間が終わってしまうのを 少し惜しみながら、しっかりと大地を踏みしめ 進んでいく。
そして 3人で手をつなぎ お互いの健闘を称えるように その手を大空に突き上げ 身体から突き上げる歓喜に咆哮をあげ ゴールした。
ゴール 我々はやったのだ。 3人で抱き合う。
それぞれが、思ったことを皆に語りかけ、 訳がわからない。
やっと終わったという安堵感を感じる。 もう走らなくていい。
朝から今までの出来事が、脳裏をよぎる。 胸のあたりがジワっと温かくなり、幸せを感じる。
今ここに存在していることの感謝の気持ちを 強烈に感じる。 指先から頭のてっぺんまで身体中だ。
我々はやったのだ。


━ゴール後━
レースは、終わった。 レース後の心地よい疲労感を全身に感じながら 我々は、MTBやウェットスーツを車にしまいこみ、 表彰式に参加し、宿で敢闘の祝杯をあげた。 そして、泥のように眠った。
次の日の朝もいい天気だった。 さあ、帰ろう。


━NEXT STAGE━
帰りの車の中で、我々は来年の話をした。 来年は、どんなレースに出るか、 どんな練習をするか。
どんなチームにするか。 来年の目標は、数日間におよぶ、地図読みありの 本格アドベンチャーレースへの参戦である。
今回とは、比較にならないくらい困難で厳しいレースになるに違いない。
しかし、より困難なものにこそ、我々は挑戦すべきだ。 目標が困難であれば、あるほど、それを克服した 時の感動は、大きくなる。
我々、JAANZの挑戦は始まったばかり。
来年は、もっと挑戦しよう。 来年が待ち遠しい。


━最後に━
9月23日に行われた大会から2ヶ月半たちました。 大会の時は暑かったですが、もうかなり寒くなって ます。
大会の時の暑さ、熱さを思い出しながら 大会参戦記を書いてみました。
大会の熱い雰囲気を少しでも感じていただければ、 うれしいです。
大会主催者のpower-sportsの皆様、開催地王滝村の 関係者の皆様方、大会ボランティアの皆様、 本当にありがとうございました。 2001年9月23日は、人生の思い出に残る1日と なりました。皆様のお陰です。
「自己(SELF)を発見(DISCOVERY)する冒険(ADVENTURE)」 来年以降のさらなる発展を期待します。


━チーム員募集━
我々JAANZでは、2002年を一緒に闘ってくれる チーム員(特に女性)を募集しています。
年齢・経験は問いません。 活動場所は、東京近郊(荒川、葉山等)です。
興味のある方は、dotetin2002@ybb.ne.jpまでご連絡ください。
2002年を熱く過ごしましょう。

★☆Race information 10 JAANZ 成績   順位27位/ 完走56チーム   総合時間 8時間49分 


ご意見・ご感想は dotetin2002@ybb.ne.jp まで