今年はどか〜んと大特集!

セルフディスカバリー・アドベンチャー・ビギナーズレース
 今回初めて開催されたビギナーズレース。参加チームが集るかどうか不安だったが、そんな不安も打ち消され25チームがエントリー。(当日参加チームは23チーム)
 山と渓谷社から今年4月に発売された「アドベンチャーレースマガジン」を見て参加を決めたチームが多く、初めての参加でいささか緊張しているチームも少なくない。  予定より5分遅れてAM10:35にスタート。先導車に導かれ、まずは20KのMTBからスタートする。林道に入り約7K続く登り。初心者には辛いがこれを登り切ったらあとは下るだけ。事前にシュミレーションしてきたのか、混合チームは男子が牽引して女子を引っ張る。辛いながらもみんな笑顔だ。チェックポイントを通 過し、第1ステージフィニッシュへ。いよいよ第2ステージ、待望のリバートレックだ。  
 先頭で第2ステージスタートしたのが「WILD RUSH 2」。2位 「e-fine」、3位「OTワークス1」と続く。ほとんどのチームが初めて体験するリバートレック。水温は約18℃位 と冷たく、川沿いに走る林道からも奇声が聞こえる。そして全てのチームが第2ステージフィニッシュと思いきや、第1ステージ3位 で通過した「フォルツァ!へたれ2号」のチームだけが一向にフィニッシュしない。どうやらコースを外れたらしい。
 そして第3ステージのランニング。これも通常のアスファルトを帰ってくるのではなく、丸木で出来た滑りやすい遊歩道をコースとした。しかし、ものともせず総合優勝は「WILD RUSH 2」。猛烈な追い上げで2位 となったのは外人チーム「OTワークス3」。3位には粘って「e-fine」。混合チーム優勝は総合でも13位 に入った「Yamakei」。女子チームは体育教員コンビ「SUNSHINE」だった。
 初めての試みの「セルフディスカバリー・アドベンチャー・ビギナーズレース」。アドベンチャーレースに参加したいけど自信がない。参加の仕方がわからない。など、そんな悩みを解消します。アドベンチャーレースに興味のある方、まずは来年の「セルフディスカバリー・アドベンチャー・ビギナーズレース」から参加しよう。

セルフディスカバリー・アドベンチャー・レース
 今回のコース設定は昨年9月の大会終了後から取り掛かった。ポイントは@観客、王滝村民がレースを体感(実際に見ることが)できるコース設定に。Aアドベンチャー要素をさらに盛り込む。Bリタイヤチームの搬送をやり易く。そして、練ったコースが水交園と氷ヶ瀬(村道沿い)を拠点としたコース設定だった。使用するにあたり各関係所機関の調整が必要で、レース直前まで正式なコースが定まらなかったが、当初の予定とほぼ変わりなくコースを設定することが出来た。
 レース当日のAM4:00、スタッフはスタート地点の滝越地区水公園に集合したが大雨。先が思いやられたが徐々に雨も弱まり、スタートのAM6:00には完全に雨はあがった。
第1ステージ MTB  
ビギナーズレースと同様先導車に導かれ、選手達は和気藹々に談笑し、林道まで本コースに入るまでの約5kを楽しんだ。林道に入ってからフィニッシュまでの約13kは、登り下りが激しいがれ場が続く。ここでトップは昨年総合優勝の「TEAM CW-X」。そして、「フォルツァ!入賞だ!」「TEAM ASICS」が続く。
第2ステージ トレイルランニング  
広大な風景を横目にスタート後、約14kの登りがひたすら続く。そして、下りきってから森林鉄道軌道跡のシングルトラックに入り、第2ステージ23kのトレイルランニングが終了。ここでトップは後続を20分近く引き離した「TEAM CW-X」。そして「フォンランドB」「アルピックもみじ」「TEAM ASICS」と続く。混合チームのトップは「ファンランドB」総合でも5位 。唯一の女子チーム「ギャルズが行くわよ〜」も総合7位につけた。
第3ステージ リバートレック  
今回は3人一斉に懸垂下降でスタート。しばらく進むと4m〜8mをダイブする度胸試しのパートが待ちうける。ここで尻込みする選手も少なくなく、チームメイトと一緒にダイブするチームもみられた。このコースは約7kのロングラン。馴れているチームと事前にリバートレックの練習をしていないチームの差は歴然で、トップチームと最終フィニッシュチームとの時間差は約4時間。上位 につけていた昨年総合2位の「アルピックもみじ」は、チームメイトが足を捻挫するトラブルで惜しくもリタイヤ。トップは相変わらず「TEAM CW-X」。後続に30分以上の差をつけ独走体制を固める。
第4ステージ MTB  
第3ステージの制限時間はPM3:00。これをクリアし第4ステージに進んだチームは19チーム。これから約33kのロングランMTBコースに挑む。そしてトップは独走を固める「TEAM CW-X」。続いて「ファンランドB」「ファンランドA」「TEAM ASICS」「フォルツァ!入賞だ!」。
第5&第6ステージ アスリートクライム&トレイルラン  
今年も難コースに各チームは苦しめられ、第5ステージに進んだのは7チーム。アスリートクライムは昨年と同様のコース。しかし、水量 が多く少し様相が異なり、昨年このコースを経験した選手にとっても目新しく感じたのではないかと思う。
フィニッシュ  
総合優勝は後続に1時間の差をつけた松葉桂二選手率いる「TEAM CW-X」が大会2連覇を達成した。猛烈な追い上げを見せ、第6ステージ最高タイムをたたき出した「TEAM ASICS」は1歩届かず3位 。「ファンランドB」が逃げ切って2位であった。混合チームの優勝は「ファンランドA」で総合でも4位 につける大健闘。そして「THE EARTH PLAYERS CW-X」が続いた。驚くは唯一の女子チーム「ギャルズが行くわよ〜」が総合8位 となった。

今年も難コースに苦しめられた各チーム。最終ステージに進んだのは7チーム、完走率は14%と昨年と重なる結果 となった。来年の参加を予定しているチームは、MTBやトレイルランのトレーニングはもちろんのこと、最終ステージを目指すのであればリバートレックのトレーニングも欠かさず行なうことをお勧めする。

POWER BAR