セルフディスカバリーアドベンチャー・王滝村 レポート&リザルト

【04リザルト】
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『2004セルフディスカバリー・アドベンチャーレース・イン・王滝』開催リポート!
<2004・7・17(土)−18(日)>
◆大会名 セルフディスカカバリー・アドベチャ―レース・イン・王滝
◆開催地 長野県木曽郡王滝村
◆主 催 セルフディスカバリー・アドベンチャーレース・イン・王滝実行委員会
◆協 力 王滝村/王滝村観光協会/中部森林管理局木曽管理署/水資源機構牧尾支所/その他
◆協 賛 (株)ワコール/パワーバー/サロモン&テーラーメイド/(株)アシックス
(株)アートスポーツ/(株)ゴールドウイン/(株)フェニックス/(株)モンベル
◆企画運営 (有)パワースポーツ

■セルフディスカバリー・アドベンチャービギナーレース
開催日:7月17日(土)AM10:30スタート
天 候:晴れのち曇時々雨 (最高気温 29℃)
競技種目 STAGE1 マウンテンバイク&トレイルラン
STAGE2 リバートレック&マウンテンバイク
STAGE3 カヌー
STAGE4 マウンテンバイク
競技距離 約20km
申込チーム数 61チーム
出走チーム数 58チーム
完走チーム数 57チーム(完走率 98%)
●入賞チーム
混合チーム部門 優勝  ウ―プス@Max Climax(総合2位)
   (清水 隆年/根津 菜穂子)
準優勝 チーム阿闍利(総合3位)
   (村越 真/田島 利佳)
3位  運動生理学実験チームB(総合5位)
   (安藤 隼/許斐 夏由子)
男子チーム部門 優勝  CW−X中津川軍団はしくれ隊(総合1位)
   (丸山 秀人/河合 賢治)
準優勝 そこへ、行け!(総合4位)
   (宮北 泰浩/石黒 順哉)
3位  はげたかブー(総合6位)
   (種市 哲哉/矢口 照彦)
女子チーム部門 優勝  FORZA・俄然テラコ派(総合30位)
   (寺田 桂都子/豊田 裕子)

■セルフディスカバリー・アドベンチャーレース
7月18日(日)AM06:00スタート
雨時々曇のち晴れ (最高気温 29℃)
競技種目 STAGE1 マウンテンバイク
STAGE2 ランニング
STAGE3 リバートレック&ランニング
STAGE4 カヌー
STAGE5 ランニング&アスリートクライム
STAGE6 トレイルラン
競技距離 約70km
申込チーム数 45チーム
出走チーム数 45チーム
完走チーム数 33チーム(完走率 73%)
●入賞チーム
混合チーム部門 優勝  ファンランドOGK(総合3位)
   (中井 康博/中野 善人/松本 晴美)
準優勝 FORZA・ふんがふっふ(総合4位)
   (武井 きょうすけ/光山 明/佐々木 優子)
3位  ATOM(総合17位)
   (加藤 淳一/井上 純一/高田 夏来)
男子チーム部門 優勝  EAST WIND(総合1位)
   (田中 正人/駒井 研二/杉山 眞之)
準優勝 TEAM CW−X Elite(総合2位)
   (松葉 桂二/熊崎 智浩/高橋 泰夫)
3位  ファンランドOGK氈i総合5位)
   (前田 芳久/佐野 尚/中吉 亮二)

 今年で5年目となる「セルフディスカバリー・アドベンチャーレース・イン・王滝」。今年のスタート&フィニッシュ地点は王滝村中心部に近い「松原スポーツ公園」。今回ご協力いただいたアウトドアスポーツメーカーのブース出展数が昨年より増えたこと、そして、本レース前日に行われたビギナーレースのチーム数増加により、より広く快適な場所として「松原スポーツ公園」が今年の拠点となった。

セルフディスカバリー・アドベンチャービギナーレース
 7月17日(土)、大会初日は「セルフディスカバリー・アドベンチャービギナーレース」だ。アドベンチャーレース登竜門という位置付けで、昨年23チームで行われたこのレースだが、今年エントリー数は大幅に増加し、58チームでのレースとなった。
 第1ステージはマウンテンバイク&トレイルラン。スタート後、今は使われていない緑に囲まれたサイクリングロードをぬけ、瀬戸川林道の坂道を駆けあがる。約4kmの上り坂だが、MTBになれていない選手には脚にくる。第1ステージチェックポイントを通過し、トレイルランに入る。このコースはマイナスイオンを浴びながら森林浴が楽しめる、テクニカルな約3kmのシングルトラック。レース直前に渡されたコース図を片手に、チーム同士「あと何キロ?」「検討つかないよぉ〜」など、和気あいあいに声をかけながら第2ステージにやってくる。

 第2ステージはリバートレック&マウンテンバイク。セルフディスカバリーアドベンチャーレースではお馴染みのリバートレックだが、今回はセルフ初体験のチームが多く、ロープをつたわり小さな滝壷に降りていく第2ステージスタートに歓声がわく。小ぶりな瀬戸川支流のリバートレックだが変化に富み、頭を越える水量で泳いで渡る個所等もあり、選手たちは少年少女に戻って楽しんでいる様子だった。第2チェックポイントを通過し、ほとんどのチームはウェットスーツのままマウンテンバイクにまたがり第3ステージに向かう。
 第3ステージは、今年初めてとり入れたカヌー。今まで一度もカヌーをやったことがないビギナーからカヌー愛好者まで実力は様々。今までの遅れを取り戻そうとカヌーが得意なチームは次々と前をパスしていく。昨年まで体力勝負だったこのレースにカヌー種目が加わったことで、技術もプラスされ最後まで勝負が解らない面白い展開が繰り広げられる。
 第4ステージは、第1ステージで利用したサイクリングロードを一路戻るマウンテンバイク。これで男子チーム部門で勝利を確信したのは、すべてのステージにおいて安定した実力を発揮した「CW−X中津川軍団はしくれ隊」。そして、混合チーム部門優勝は「ウ―プス@Max Climax」で、総合でも第2位と堂々の成績。

 今回、運動生理学で有名な鹿屋体育大学の山本先生、そして、オリエンテーリングで数々の著書を残されている静岡大学の村越先生も参戦された。(村越先生率いるチーム阿闍利は混合チーム部門で準優勝。)
 表彰式はレース終了後PM6:00から行われた。表彰式に続き、翌日の本レースの競技説明、そして、本レース2連覇を達成してる「TEAM CW−X ELITE」松葉選手によるレース攻略法を伝授。つづいて今回ご協力頂いているメーカーのみなさんに「アドベンチャーレースに必要な一品」をご紹介頂く。最後に(株)ワコールCW−Xブランドマネージャー小山さんから激励の言葉を述べてもらい、パーティーは終了した。

セルフディスカバリーアドベンチャーレース
 7月18日(日)、選手最終登録はAM4:30〜AM5:30。時折激しい雨が降りしきる天候で、選手、スタッフにとっては最悪の状況。しかし、午後には天候が回復するという天気予報を信じAM6:00、スターターをつとめる王滝村小林村長によるスタートフォンと同時に選手は第1ステージをスタートした。
 第1ステージはマウンテンバイク。林道まで約3kmのアスファルトは、先導車のあとを選手は行く。林道に入り本格的なレース開始だ。ガレた登りの砂利道が約12km続く。その後一気に下るが、雨天の為河原状態になっている箇所も多く、選手は脚のみではなく、腕、背中の筋肉も硬直する。パンクに悩まされたチームも多く、チューブを切らし他のチームに助けを借りることもしばしば。快調に飛ばしてくるのは、3連覇を狙う「TEAM CW−X ELITE」。優勝候補「EAST WIND」はパンクの不運が続き、生彩を欠く。MTBエリートクラスで活躍する武井選手率いる「FORZA・ふんがふっふ」も元気だ。

 第2ステージはランニング。アスファルトが約6km続き、砂利の林道、そして、ビギナーレースでも使用したマイナスイオンを浴びながら森林浴を楽しめる変化に富んだシングルトラックを行く。ここでも快調「TEAM CW−X ELITE」。
 第3ステージはリバートレック。スタートはビギナーレースと同じ場所で、ロープを使って滝壷へ。但し、ビギナーレースで使用したコースよりもさらに長く、瀬戸川本流に入る。大きな川幅になり選手は急流に身をまかせ泳ぐ場面も見られた。途中、川からロープで林道に上がり、一路カヌーパートへ向かう。そこで本領発揮したのが「EAST WIND」。4チーム抜きで2番手にジャンプアップ。
 第4ステージは今年初めてとり入れたカヌー。このあたりから太陽が出てくる。前文のビギナーレースリポートでも記載したが、今までのカヌー経験が素直に成績へ反映される。世界のアドベンチャーレースを経験している「EAST WIND」は前を詰め、一気にトップに踊り出る。しかし、「TEAM CW−X ELITE」も必死に食らいつき、トップに2分差でフィニッシュ。経験豊富な松葉選手がチームを引く。3位は評判通り、昨年混合部門優勝チーム「ファンランドOGK」。そして、「FORZA・ふんがふっふ」が続く。

 第5ステージはランニング&アスリートクライム。最初のランニングは、サイクリングロードを通り、松原スポーツ公園を横目に見て、観光牧場まで行く。ここが第5ステージチェックポイント。そしてアスリートクライムの始まりだ。昨年のアスリートクライムは鬱蒼とした沢をひたすらよじ登るイメージだったが、今回は傾斜のあるリバートレックのイメージだ。ロープを使って沢沿いに滝をトラバースするところもあり、配布されたコース図を確認して進むことがポイントだったが、最終の3チームがコースアウト。ここで2位以下に大差をつけたのが「EAST WIND」。ここで勝利を確信する。
 第6ステージはトレイルラン。林道を下り途中ガードレールを越え、ロープを使って約40mの崖を一気に下りきる。そこから森林鉄道軌道跡で今は人が入らない道なき道を進む。そして、観光牧場を通り最終フィニッシュ地点松原スポーツ公園へ向かう。優勝は評判通りの実力を発揮した「EAST WIND」で、準優勝の「TEAM CW−X ELITE」を振り切った。総合3位で混合チーム優勝は2連覇達成の「ファンランドOGK」が優勝。「FORZA・ふんがふっふ」は惜しくも優勝は逃したが、実力通りの総合4位、混合チーム準優勝であった。

 表彰式は競技制限時間のPM6:00から行われた。小林村長の温かいお言葉とその笑顔が、レースでの疲れを癒してくれる。
 レースはまだ続いていた。制限時間PM6:00を過ぎてもコースアウトした3チームが第5ステージに到達していない。スタッフが心配する最中、2チームが第5ステージにやってきた。あと1チーム。レースでの必需品であるライトが遠くで3つ光る。帰ってきた。PM7:00を過ぎすべてのチームがレース終了。
 今年のコースは今までとは違い、松原スポーツ公園を中心にコースを設定した。コースメイクのポイントは、長さだけではなく変化に富んだコース。年々選手の実力の幅が広がっており、実力ごとに楽しめるコース設定が重要になってくる。まだまだ未開発の自然が広がる王滝村。早速来年のコースレイアウトにとりかかるとしよう。

お願い
オリエンテーリング要素の少ない「セルフディスカバリー・アドベンチャーレース」だが、何が起こってもおかしくない自然状況のもと行うレースであることを意識し、危険な状態を想定した最低限のアウトドアウェアやグッズの携帯、そして、地図読みの基本は押さえてレースに参加しよう。

POWER BAR