スノーフィールド・アドベンチャーレース・イン・白馬
参加レポート by ファンランド・OGK 佐野
参加レポート スノーフィールド・チャレンジレース・イン・白馬の巻

○出場まで
 3月というのに雪が舞い散る、北陸金沢でのある日、帰宅すると一通のお手紙がパワースポーツさんから届いていた。衝撃の内容だった。3/14のスノーフィールド・チャレンジレース・イン・白馬の申し込み受付を3/8まで延長するというものであった。まじかー!と叫びつつ悩んだ挙句、参加することにしました。


○レース前
 天候に恵まれた3/13、いよいよレース前日。白馬に向けて出発する前にする事二つ。金沢から約30キロ程離れた実家に眠っている16年前から熟成させたクロカンスキーを持ってくる事。自分をアドベンチャーレースの世界に強制連行して下さった恩人(?)キャメトロ98中野善人氏にスノーシューを借りる事。いろいろしてたらお昼も過ぎ、ようやく出発した。糸魚川まで快調に走るが高速を降りると次第に曇りだし、なんと雨まで降り出した。「まいっちんぐぅ。めざましテレビの週末うらないでふたご座は7位やったがにぃ」と呟く。
 そうこうしてるうちに2時間半で白馬に到着。スノーハープもすぐ見つかり、受付を探すとパワーバーの旗が聳えたっているのが見えた。受付を済まし、クロカンコースを1周(5K)することにした。中学・高校とクロカンスキーの経験はあったが、16年ぶりのスキーは中田屋のきんつばのように甘くはなかった。頭でわかってても思うように体は動かず、心臓は大和田バクバク。脚はヨロヨロ。2月末の王滝村のレースでの極寒対策の為、夏場より7キロの脂身をまとった効果が如実に表れた。「暑い。とてつもなくぅぅぅぅぅ・・・」1周しただけで汗が噴出した。クジラの潮吹きのようだった。ちらっと時計を見ると1周約30分・・・。
 明日は明日の風が吹くということで、お宿に向かった。お宿はスノーハープから車で数分と便利な場所にあり、しかもその日の宿泊者は自分一人!貸し切り状態で、一人壁に向かってお話したりして明日に備えた。


○レース当日
晴天にめぐまれた当日は絶好のレース日和!受付も済まして、準備をしてるうちに時間は過ぎ、もうスタートとなった。
・第1ステージ(MTB10K)
 当初はクロカンスキーの予定だったが、気温が上がり雪が緩みだすとMTBは難しくなるため、急遽
MTBが最初となった。スタート30秒前の声が聞こえたとき、胸の前で小さく十字を切った。「神様・・・」パォーンという合図とともに一斉にスタート。オリンピックコースを走るという感動で涙がちょちょぎれそうになる中、突き進む。コースは朝方で雪がしまった状態の為、走行しやすかった。先頭についてくのも束の間、上りで一気に離され、CW−Xの太田さんが颯爽とパスして行った。何とか太田さんにくらいついていくが、アップダウンの激しいコースに四苦八苦しているうちに、フロントギアがインナーに入らなくなった。
「まいっちんぐぅぅぅぅぅぅ」心の中で3回叫んだ。でも直らなかった。太田さんは次第に離れていった。寂しかった。もがいてるうちに、1周終わり「あれ、意外と早いなぁ」と感じながら2周目に突入。ペースが落ちる中、ギヤをガチャガチャしてたら、なんとインナーギヤ復活!「ないすぅぅぅぅ」と軽く呟く。遠くに見える太田さんを追いかけながらようやく第1ステージ終了。

・第2ステージ(クロスカントリースキー10K)
 このレースのカギを握るスキー。トランジットで噴出す潮をぬぐいながら、上着を脱いだ。いざ出発!今日の為に用意したスキーは今や伝説となったカザマスキーだ!しかもクラシカルモデル。このヴィンテージといっても過言でない2mの長さを持つスキーは昨夜のTOKOイエロー3回塗りのおかげで見事なフリースタイルスキーへと変貌を遂げていた。スキー板は絶好調だった、多分。。。でもそれを操る脚力と腕力と技術が伴わなかったのは残念だったけれど。コースは上りと下りが大半で、ほんの少し平地があったが非常にすばらしくさすがオリンピックコースと思うものだった。そんな中をヨロヨロしながら、進むんだけど何故か、苦しい中に心地よさを感じていた。多分オリンピックコースにうかれてたから。
 2周目は雪も少し緩み、滑りやすくなったせいか1周目より調子が出てきたが進めど進めど、先行の方々は見えなかった。あとで結果を見てびっくり。優勝した伊藤さんとは約10分差もあったのだから。

・第3ステージ(スノーシュー5K)
 ついに最終ステージ。トップと何分差があるのかわからないけどスタート。スノーシューは2月末の王滝村のレースの為に今年始めた。スキーに比べれば、技術は余り必用でなく、けっこう体力でカバーできる。しかも 今回はキャメトロ98中野氏に軽量タイプのスノシューを借りたので、ばっちりのはず。走り出すと、確かに軽い軽い。しかも新雪でないため、そんなに雪に埋まらず普通に走れた。景色も楽しみながら、「こんなに走りやすいのは初めて〜」と、ルンルン気分で進むが、次第に山あり谷ありの繰り返し。おまけに太陽がじりじりと体を温めてくるし、潮吹きクジラは汗が目に入り徐々に体力を失っていったのであった。
 後半は歩いたり走ったりで、歩けど走れど先行者は見えず、ただただ赤い⇒だけを頼りに進むうちに、意識は次第にぼやけていった。そんな時、誰かが呟いた。「王様の耳はロバの耳・・・」 その瞬間、前方に見覚えのある風景が広がっていた。トラックに下りる坂が見え、「おぉぉゴールはもうすぐ」、とばかりに猛然とラストスパート!そして・・・ゴール。

・第4ステージ(???)

これは今回のレースに参加した方のみぞ知るスペシャルステージ。素晴らしいの一言!これにチャレンジできるだけでも光栄です。内容を知りたい方は是非、来年チャレンジを!


○最後に
今回、お世話になりましたパワースポーツのスタッフの皆様、本当にありがとうございました。参加者の皆様、お疲れ様でした。アットホームな雰囲気の中、白馬の大自然を思いっきり満喫でき感謝しております。
 来年は スキーに磨きをかけて再チャレンジしたいです。このレポートを読んでいる方、参加しようかどうか迷っているなら是非、参加することをおすすめします。人生は一度きり。チャレンジできる時にしといた方があとで後悔しなくていいですよ。そして大会を盛り上げて行きましょう!!!その前に、7月の王滝村もありますよねぇ。そろそろ脂身を落とさないと・・・
今後とも、よろしくお願いします。感謝、合掌。


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