スノーフィールド・アドベンチャーレース・イン・王滝
参加レポートByチーム「たまや」日詰多香信さん・中沢まりあさん 文:中沢さん
 2月29日、スノーフィールドチャレンジ王滝に、昨年に引き続き参加しました。
 1週間前から天気予報は雨・・・。「えっ2月なのに雪じゃないの?」と思いつつ、スキー場だし下界が雨でも会場は雪だろうな〜と希望的観測で当日を向かえました。
 当日は水っぽい雪。受付を済ませ参加者名簿を見ると、アドベンチャー界で有名な方々のオンパレード・・・私たちは本当に出走していいのだろうか?と不安に襲われ、とりあえず石川弘樹さんの背中を神様のように拝み、今日の無事完走を祈ったのでした。

<第1ステージ>
 スキー場内の放送では「本日、スキー場内においてスノーフィールドチャレンジレースが行われます。大変危険です。選手以外はコースへ入らないようお願いします。」って選手は危険でいいんかい!と、つっ込みを入れながらスノーシューを装着しスタート地点へ。皆様に迷惑を掛けないよう後ろのほうに陣取り、パワースポーツ恒例の「プワ〜〜」という音でいざスタート!と思ったとたん、先頭集団はかなり前方へ。
 この大会の最大の楽しみは、第1ステージ、スタート直後、ゴンドラ下の下りです。周りに人が少なくなり「ふふっ、これで楽しめるぜ」と思った私たちは、「ひゃー」「わー」「うぉー」と悲鳴とも雄たけびともつかない声をあげ、ゴンドラ下を滑り台のごとく下降。昨年よりだいぶ雪が少なく、岩やら木の枝が飛び出ている部分を回避・・・しきれず多少激突しながらも、「わっはっは、いっひっひ」と笑いいっぱなしの下りでした。ゴンドラに乗っている人はいったいどう思っていたのしょう・・・。下りが終わり、ここからが私たちのスタート。
 所々、猛吹雪のような雪にバシバシ顔を叩かれながらゲレンデ内の地道な上り。昨年の記憶があったためか、思ったよりも早く第1ステージを終了・・・したはずなのですが、後でタイムを見るとさほど去年と変わらず、進歩しない自分に反省。

<第2ステージ>
 大嫌いなスキー。更にこのステージ後半部分はスキー場としてオープンしていない、圧雪されていないコースとのこと。寒い上に、第1ステージでグッショリ濡れたウエアーと手袋。背中にはスノーシューが飛び出すように付いたザック。「転んだらスノーシューの歯、刺さるかな〜」と怯えながらブルーにスタートを切りました。
 案の定、第1ステージでがんばってくれた足は言うことをきかず、1分進んでは1分休み・・・その繰り返し。濡れた手袋は指先を冷やし、痛くて涙が出るほどでした。そしてとうとうひと気の無いエリアへ。積雪が少ない為、雪の中から枯れたススキのような草がたくさん顔を出し「草原」といった雰囲気。前に通過したした人たちの踏み固めたコースがあるから良かったものの、コースを外れ雪深いところに突入すると身動きできず救出される始末。こんなとき「あ〜ペアでよかった〜」と思うのでした。第2ステージのゴールが見えたあたり から、私にはちょっと無理めの斜面。動けない私は相方にスキーを持たせ歩いてゴール!カッコ悪すぎです。前回に引き続きやはり私にとって一番つらかったのはこの第2ステージ。この場を借りて相方(あいかた)にお詫びします。進歩してなくてすいません。

<第3ステージ>
 昨年は、第2ステージ終了後泣きそうだった私に「どうしますか?ここでやめますか?」と聞いてくれた優しいスタッフ様がいたのですが、今年はそんな言葉もなく、相方も準備していることだし行くしかない雰囲気。スニッカーズを食べ、靴下を履き替え、「しょうがねー行くか」などとぶつぶつ言いながらスノーシュー装着。
 この大会で一番長丁場になるであろう第3ステージへGO!いきなりの激坂!と思いきや、その後は下り基調の楽しいお散歩気分。でも私は知っている・・・この後はすべて、そうすべて登りなのさっ・・・。林道は雪が少なく、スノーシューで歩くとガリッ、ガツンと音がするほどで、前を行く選手の足跡を見るとどうもスノーシューを脱いでいる人もいる様子。「外すのめんどうだからこのまま行こうぜ〜」私達らしい判断。
 そうこうしているうちに去年は1チームにしか遭遇しなかったこのステージで、なんと4チームとの出会い。天気予報どおりお昼過ぎから太陽も顔を出し、ずんずん登って振り返るとなんとすばらしい景色でしょう。しばらく林の中を登り続けるとスタッフらしい女性発見。しかしながら、昨年の苦しかった記憶がある私は「このへんで半分くらいかしら」と予測。「あとどのくらいですか?」と聞くと「そこを超えると駐車場です」とのこと。ビックリと同時にうれしい誤算に盛り上がった私たちは最後の数十メートルを激走!したつもり・・・。階段を降りゴールへ近づくとたくさんの人。
「こんない大勢で迎えてくれるの?」なんて思っていたら、表彰式の真っ最中だっただけでした。お邪魔しちゃってスイマセン。表彰台を見ると男女混合の1〜3位が・・・「あれ?男女混合って3チームじゃなかったっけ?」私たちの勘違い。ゴールさえすれば男女混合で3位入賞だ!と思っていたのに・・・。私たち以外の男女混合チームをみると、石川弘樹さんや、ANIMAさん、北村ポーリンさんなどかなりの強豪揃い。相方には「嘘つき」と言われ「どうがんばっても入賞、ありえなかったね」と大爆笑でした。
 第2ステージで「もう絶対出ないから〜」と泣いていた私ですが(去年も)、来年もまた参加したいと思っています。来年は第2ステージ、私のスキーに乞うご期待(?)・・・ あと、抽選会で賞品になっていた、王滝キング・松葉さんの手作りパンいつか食べたいです。


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