2005セルフディスカバリーアドベンチャー
スノーフィールドチャレンジレースin 王滝 参加者レポート
熊崎智浩さんのレポート

2月6日朝3時30分に起床
松葉さん宅に4:30に集合。
今回のメンバーは
キンブオブ壮年松葉さん
イタリアーノ三浦さん
イケメンアスリート西山さん
ボブサップ弟くま
以上4名。
松葉さんとくま>チームCW−X Elite
三浦さんと西山さん>クラブCW−X
三浦さんの車で長野県は王滝村に向かうことになる。
大変寒く風も少しある。 橋の温度計は氷点下5度をさしていた。
レース会場は標高1600m〜2000mのスキー場。
氷点下15度は覚悟しなくてはいけない。

スキー場に7時に到着。
ほぼ予定どうり。
スキー客で早朝からにぎわっているが 自分が就職したてでよく夜勤明けでスキーに来ていた頃より かなり客足が鈍っている印象を受ける。
想像していた寒さだ。
早速大会受付に行くと レースディレクター兼主催者の滝川さんの笑顔がある。
昨年もたくさんお世話になった。
挨拶も早々に 松葉さんはレースコンディションの情報収集に 余念がない。
昨年準優勝した時と比べ明らかに雪の量が多い。
それは厳しいラッセル(雪をかいて進むこと)を 決定付けるものである。

ロッカールームで着替えをする。
肌をさす寒さの中で きつい運動をするため ウェアーの選択にはかなり神経を使う。
寒さ対策のみでは運動能力を低下させ 著しくパフォーマンスを低下させ、 また発刊作用を妨げ暑さのため集中力を 低下させることになる。
寒さ対策を怠ると、 場合によっては低体温を引き起こし 正常な判断を狂わせるなど 極端に言えば生死に影響する 事態を引き起こす(オーバー)。
自分の選択は 上はインナーとしてCW−Xの集めのウェアー、 バイクジャージ、 その上にアウターとしてCW−Xのウィンドブレーカーを選択。
下はインナーにCW−Xの冬用タイツ(かなりよい)。
アウターとしてCW−Xのウィンドブレーカーとした。
スキー用のグローブに 足はアシックスのゲルフジを昨年に引き続き使用。
松葉さんアイディアのビニール袋を 今年も採用した。
他のチームがアドベンチャー用の防水系の シューズや、スノーシュー用のシューズを使用する中 その選択であったため ゴール後その効果について質問を受けたりした。
軽量化、パフォーマンスの低下を抑えることは 成功したと考える。

冬型の気圧配置の影響で 強風は避けられず ゴンドラリフトが動かない事態になっている。
主催者から発表、ゴンドラで頂上には行かず 下からのスタートとなる。

今回のレースは 2人一組で構成される。
二人は一緒に行動して 一緒にゴールしなくてはいけない。
第3ステージまであり、 そのステージ間に15分のトランジッションが設けられる。
第一ステージはスノーシュー(西洋のカンジキ)でのラン。
ゴンドラ下からゴンドラ頂上までスキー場内を駆け上り、 ゴンドラリフト下の山の斜面を一気に駆け下る。
第2ステージは 現在使われていない高原ゲレンデを スキーで滑る。新雪に苦労する タラタラの斜面。
第3ステージは ゲレンデスタートして 大平山荘まで一気に宗教登山道を 駆け下って そこから地元の人の利用するような山道を スキー場ゴンドラ乗り場まで登り返す全長21km。

9時30分
キングオブ壮年松葉さんの 挨拶の後スタートとなる。
ゲレンデ内を走るため 初めはスノーシューを装着せず斜面をあがる。
アップなしでの急登、酸素が薄いため かなり息が切れるが 昨年と比べ距離を感じない。
初めからトップに立つがすぐ背後に別のチームが 迫っているのを感じる。
林間コースに入って ラッセルが必要になる部分と出会う。
ツボ足を試みるも スノーシューが必要と判断。
装着していると 1チームが自分達をかわしていく。
かなりの健脚とわかる。
ラッセルの部分になるので ペースはお互い変わらない。
少し後を付いて行くことになる。
この時点では前に出る必要性はない。

三笠山山頂付近は強い風であった。
下りは昨年に比べ 雪が深く、しかも重い。
早々簡単に前に進めない。
無理すれば足の筋肉を使うだけである。
先行者の足跡をたどる形で 無理をせず下る。
レース中とはいえ 深い雪の中を思いっきり走るのは 楽しいこと。
いつの間にか童心に帰ってしまう自分を 松葉さんは適宜たしなめてくださる。
トラバースを越え はしごを上りきると 第1ステージのゴール地点。
先行チームと同タイムでゴールとなる。

第2ステージの準備は時間的余裕がなく補給して スキー靴に履き替え ゲルフジとスノーシューをリュックにつめたら すでにスタート1分前。
時間どうりスタートのできたのは 自分だけだった。
西山さん、三浦さんの順で すでにトランジッションにきている。
スノーシュー未体験で この順位であることは さすが三浦さん、西山さんである。
スキーは平らで新雪ときている。
しかもスケーティングでのすれば 余計な筋肉を使ってしまい 最後のステージのパフォーマンスに影響する。
ストックを使用して 一生懸命雪面をこぐことにする。
松葉さんもすぐに追いつき一緒に進む。
しかし松葉さんのGS用のスキー板が 大変よくすべることに驚いた。
自分のスキー板は、’04のカービングモデルである。
次回から持ってくるスキー板を検討する必要がある。
転んだり、どっかに落ちたりすることは つまらないタイムロスになるため 慎重にすべる。
ちょうど1年ぶりのスキーであったが 少し楽しめた。
結局1位で到着。
後発のチームがまだ来ないことを不思議に思った。

第3ステージのスタート地点には トン汁があった。
準備して少し時間があったが 我慢して食べなかった。
昨年はここに来て 余裕がなかったことを思い出す。
しかし今年は体力的にも精神的にも まだまだ余裕であった。
しばらくして 三浦さん、西山さんが到着。
まもなく自分達のスタートになる。
初めはくだりなのだが ラッセルの要素が入ると 本来なら走ることができるところが 走れない。
ペースを維持するために 松葉さんとこまめに先頭交代した。
松葉さんとチームを組むようになり 何レースも出たので まだまだ迷惑をかけるが そのレース運びの感覚が 少しづつわかってきた。
チームを組むとわかるが 本当に安心感がある。
下り終わっても比較的余裕があったので そのまま登りに取り掛かる。
想像していたよりはコースセッターの方の 足跡でラッセルが緩和されてた。
しかし先頭で進むとそれだけ力を消耗する。
心拍も160台と初め安定していたが のどの渇きを感じてから足の運び方、呼吸、視線等 注意を向けられなくなってきた。
松葉さんの先頭を交代してもらってからは付いていくのがやっとになってしまった。
調子がよく着々と進めている間はそのペースを崩すのがいやで荷物を降ろしたりしたくないと感じる。
しかし現状を維持することは水分を摂取したり 栄養を補給したりすることによって 維持できるもので わずらわしいことを嫌うなら せめて物を取りやすいように工夫するすべきだと感じた。
昨年と最後の部分で少しコースが変わっていたため ちょっと長く感じたが 駐車場に出たときは 昨年のリベンジをして 勝てるという気持ちになった。

・レースは何があるかわからない
(自分達よりも体力のありそうなチームが消えた!)
最後まであきらめずに行く必要がある。

・水分、栄養は定期的に取る。
とりやすい工夫をする。

たくさんのことを気をつけられないので
これを教訓にして。今回のレースを締める。

天気のいい日、 普段の生活から完全に離れて 雪山で遊ぶ、景色がよく日本アルプスがよく見え、真っ白になった里山を眺める。
雪煙をあげながら雪の斜面を走るのは 誰しも楽しいことと思う。
より多くの人にこの楽しみを 味わってもらえるといいと思う。

今回お世話になった
現地スタッフ、
CW−Xの方
三浦さん、
西山さん,
松葉さん
に感謝して。
          くま


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