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POWER BAR

横浜ロックマスターレポート

毎週多くの人が集まる横浜みなとみらい21地区、クイーンズパークが、この日ばかりはいつもと違っていた。スタバに足を運ぶ人も、横浜コスモワールド大観覧車へ向かう人も、みな足を止めて大きな壁に見入っていた。口をぽかーんと開けたまま・・・。

横浜クイーンズパークに巨大ウォールが出現
「YOKOHAMA ROCK MASTER 2002」は、第21回横浜開港祭のイベントの一つとして2002年6月1日・2日に初めて開催された。このレースは「JFA(日本フリークライミング協会)ジャパンツアー」の第一戦としてのレースでもあり、日本の頂点を目指す男子48名、女子19名のフリークラーマ−が集結した。

バックを大観覧車に巨大ウォールを登る姿は、観戦者の目も心も奪うほど、華麗で素晴らしい。この両日、横浜みなとみらいでは、世界で活躍するフリークライマーから一般 観戦者まで、フリークライミングの楽しさに触れた。

予選が始まると選手のクライミングに、下から見上げる観戦者からは「ガンバ!」という掛け声。大勢が集まっているはずの会場も、みなシンとしたまま真剣に選手を見守っている。次々に登っていくルートを目でたどりながら、ホールドに手が届き、握り締め、勢いよく伸び上がる肢体に一喜一憂。選手ならずとも緊張して心拍数も上がってくる。地上から10Mを越える終了ポイントに手が届くと、会場は大歓声と拍手に包まれる。 「久しぶりに感動したな〜!」と思った人も多いはず。


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2日目は、セミファイナルから勝ち上がった精鋭選手がレースを開始。女子ファイナルでは、世界を舞台に活躍するフリークライマーであり、パワーバーサポートアスリートの小林由佳が優勝! 無駄 のない華麗なクライミングには、「必ずゴールする。」と確信できる、信頼を感じることができるのは私だけではないだろう。 男子スーパーファイナルでは、松島暁人、嵯峨 敦両氏の気迫が、観戦者を圧倒する。そんな中、ゴールを手にしたのは松島暁人だった。勝負には、必ず勝者と敗者がいる。勝者は皆から栄光を称える拍手が贈られた。また、残念ながら負けを認めなければならない敗者へもその健闘に多くの温かな拍手が贈られた。


フリークライミングを間近で観る機会はごく限られている中で、関係各社のご協賛とご協力により、横浜みなとみらいという立地条件と、横浜開港祭というビックイベントにおいて「YOKOHAMA ROCK MASTER 2002」を開催することができましたこと、深く感謝申し上げます。 選手も多くの観戦者に刺激を受け、観戦者もフリークライミングを知るきっかけとなり、大きな影響があったことと思います。今後も開催できること、またさまざまなスポーツの発展に貢献できたら幸いです。