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今年もUTMFに参加してきました。

8月末、アイアンマンジャパンが終わりチョイ休憩。その後、木曽町グレートトラバースや、9月に入り安達太良トレイルレースに王滝村でのビックイベントがあって、9月は走れる機会がほとんどなかったのですが、休養十分ということで、身体の疲れが一切なくレースDAYを迎えることが出来ました。
大会HPを真剣に確認したのが、前々日の水曜日。足りないものを買いに行こうと横浜のアウトドアショップで、バックパックやヘッドライト、手袋やニット帽、サバイバルシートや笛等の小物を揃え、王滝村で購入(出店社より)したフリースやレインウェア、賞味期限切れのパワージェル等サプリメントを、購入したバックパックに押し込んでみるとパンパンに膨れ上がってしまいました。重さは4sを超えているけど水分を入れるとどうなんだろう!?と、ちょっと恐ろしくなりましたが、みんなこんなもんだろうと思い、UTMFへの旅の準備が着々と進んで行きました。
一昨年が28時間30分、昨年が27時間30分。今年の目標はというと、今までより獲得標高は低いようだけど、雨天での路面の状態や総距離170km、52歳を迎えてしまったこともあり、28時間かなぁ〜と漠然と設定しました。関門やエイド毎に緻密なタイムスケジュールを設定されている方が多いようでしたが、私の目標タイムは[麓/7時間、こどもの国/14時間、きらら/21時間、フィニッシュ/28時間]と高低差は関係なく、170kmを単純に4等分しただけ。いつものことですが。

前日この日は瀧地さんとブース設営と販売。時折小雨が降る河口湖の受付会場はどんよりとした雰囲気で人もまばら。こんな天気じゃしょうがないと、受付時間終了後、早めに撤収し西湖の宿泊場所へ。明日はレースということでしたが、普段通り、コンビニで缶ビール2缶・酎ハイ4缶とお弁当を買いこみ、瀧地さんと前夜祭を行いました。

レース前この日はレースということで宿泊場所でゆっくりさせてもらい、スタート3時間前に会場へと向かいました。会場は国内外のトレイルランナーで埋め尽くされ、さすが国内NO.1のトレイルレースと、改めて思いました。そこで発見したのが、自分の荷物が異様に大きくて重いこと。「みんなちゃんとレギュレーション通り持ってんの!?」と疑ってしまいましたが、みんな工夫して持ってんですよね〜、これが。ちょっと思ったことは補給食。特にジェル系のサプリがみんな少ないようで、こんなんで最後まで持つのかなぁ〜と心配してしまいました。ちなみに私が今回レースで食した補給食はパワージェル42個、エナジャイズバー4本、ジェルブラスト4袋、トップスピード18個とエイドの食べ物でした。

第一レース[スタート〜麓/目標7時間]前の方からスタートしたつもりでしたが、ゲート通過が411位。トレイル入口の渋滞が気になり、人をかき分けながらチョイとスピード出して進みます。案の定、トレイルでは大渋滞。始まったばかりなので焦らずハイキング気分で進みます。とは言えA1では114位に上がっていて、なんかいい感じ。ロードの長い下りでも何人も抜いて行ってしまい、一緒に走っていた二桁のゼッケンの方と「ちょっと飛ばし過ぎでしょ。」と自重しスピードダウンしました。A2ではヘッドライトを装着し元気に出発。ところがヘッドライトの光が風前の灯火。買ったばかりのヘッドライトでその中に入っていた電池だったのが、いけなかったようです。そこは落ち着いて予備電池に変えようと思ったら「サイズあわねぇ〜〜!」。仕方なくハンドライトのみで行くことになりました。身体すべて順調で、気持ちよく進み突っ走って行ったら、反対から何人かの選手が戻ってきました。「テープが見当たらないんだけど。。。」ロストです。10名位で道をさ迷い、通常のコースに戻るまで約10分位かかりました。ロストチームでロスを取り戻そうと次のエイドへと急ぎました。W1(麓)に到着。目標タイム7時間に対して6時間4分30秒。1時間近く余裕が出来ました。ここで78位。着実に順位が上がってます。

第二レース[麓〜こどもの国/目標14時間]W1を出て最初の難関(?)雪見岳へ。体力的、精神的に問題なかったのですが、何が辛いかというと、ハンドライトのみなので片手が使いづらいこと。腕が超疲れました。天子山塊のドロドロの下りはお尻で滑り降り、ハンドライトが飛ばされ足ではなく腕が攣るという難行を繰り返しましたが、何とか難関を突破しA3へ。ここで53位に上がってました。「この時点でこの順位はヤバくない?」と自問自答しながら、けどすぐに忘れて第二目標に定めたこどもの国へと進みます。で、ヘッドライトの電池切れに続いて第二のアクシデント発生。粟倉へ向かう電線地獄のコース中、コンタクトレンズが外れてしまいました。「見えないよ〜、怖いよ〜、コースはどっちだよ〜」等嘆きながら、前後に全く人のいないコースを、ヨチヨチと走りました。W2到着。ここで44位。「ギョエ〜、こんな順位になっちゃった!」と喜び勇んでこどもの国へのロードを突っ走ります。片目のコンタクトなので走っているうちに段々と路肩に寄って行ってしまいます。方向修正するのに片目をつぶって走ったりして。ハンドライドを持つ腕が疲れて痺れて、左に持ち替えるのですが、しっくりいかず、やっぱ右手に。数分間毎に襲ってくる腕の痙攣地獄をクリアしながら、しばらく進むとスタッフ配置の矢印が見え、その矢印通り進みました。時折路肩にあるスタッフ配置矢印(なにやら国道まで〇〇kmと書いてある)を確認しながら進むと車が行き交う大きな道路にぶつかりました。「ちょっと、違うじゃん!」ロスト2回目。約15分間下ってきたロードをキロ5分の勢いで登り返しました。レース中、一番速く走った区間がここのようです。
そして待ちに待ったA4(こどもの国)に到着。目標タイム14時間に対して14時間18分15秒。順位も54位と落としてしまいました。ここで発奮!全部抜き返してやる。こどもの国では知り合いがたくさん。まずコンタクトをつけなきゃと「鏡ありませんかぁ〜。」と大声を出し、鏡ゲット。コンタクトを入れてこれで「お目目パッチリ。」もう陽が登るけどヘッドライトにデポバックに入れていた予備電池を装着。後半のサプリをたっぷりと詰め込んでスタート。ホントはシューズやウェアも変えようと思いましたが、時間がないので先を急ぎました。

第三レース[こどもの国〜きらら/目標21時間]ヘッドライトや両目のコンタクトがこんな快適だと嬉しくなってきます。落とした順位を挽回するために快適に飛ばします。次のA5はすぐに到着。ここで6名抜き返し48位に。そこからA6の太郎坊までのコースがなんとも面白かったです。いつまで続くの!?と楽しくなる急登。登ったり下ったりと中々辿り着かない太郎坊。スタッフに聞いても残りの距離の返答がマチマチで、もう聞かない!と心に決めました。ようやく太郎坊に到着。前のエイドから2時間40分もかかってしまいましたが3名抜いて45位に浮上することが出来ました。太郎坊から長〜い、長〜い、トレイルの下り。横のアスファルトを下らせてよと思いながら、スピードが出ない走りに後ろから迫りくるランナーに怯えながら、ゆっくりと下って行きました。ここで41位となり、こどもの国前でのロスト分を挽回することが出来ました。ここまで来てもなんか元気。けど前の選手は15分位前に出たということで、ちょっと追い付けないなぁと三国山ハイキングコースへと向かいました。ここはセミナー等で何度も訪れたコース。前後ろとも離れているのでちょっとのんびり目に進みます。登りきったところで籠坂峠へ向かう新たなコースへと。籠坂峠に降りると待ち受けていたのが長〜い、長〜い、ロード区間です。下りきって河口湖畔沿いを走ります。足が死んできて、けど観光客が一杯いたので歩くことも出来ず、トボトボと走りA8(きらら)到着。目標21時間に対し21時間35分。「ヤバい!目標タイムに追いついてない!」しかも順位を一つ落としてる。

第四レース[きらら〜フィニッシュ/目標28時間]もう足が終わっています。蘇らさなきゃとパワージェル4個、トップスピード2個を一気飲み。沸々と力が出てきたけど、走れる感じにはならず、50歩作戦を決行することにしました。大した作戦ではないのですが、50歩、歩いて、50歩、走る。これを繰り返すだけ。山中湖から石割神社まで続けその間に体力を回復。A9に到着する頃には終盤の杓子峠に向け万全な状態になりました。杓子峠への急登はグイグイと登って行けました。途中、水分が切れたのは誤算でしたが、イーブンペースでA10到着。順位は40位となり、目標タイムまで1時間16分。「目標タイムは楽勝だね!」とA10からフィニッシュまでのコースを甘く見てました。「こんなに大変だったっけ?」登っても、登っても、頂上に辿り着きません。今年はコース下見ゼロと、ここになって後悔してしまいました。気を引き締めるために最後は目標タイムに拘ることに。「28時間を死守するぞ〜!」河口湖が見えて「スタッフにもうすぐフィニッシュですか?」と聞くと「対岸のあそこです。」と。「げぇ〜、間に合わないじゃん!」。そこからは激走UTMFです。50歩作戦なんてやってたら間に合いません。あと15分、あと10分、あと8分。刻々と迫る目標タイム。アナウンスが聞こえてきてあと1km。ここで確信しました「目標タイム達成!」。

総合タイム/27時間56分27秒、総合/41位

ということで今年のUTMFは終わりました。レース全体の感想ですが、マーキングが見にくかったように思いますが、レース出場の資格はコースを把握して、コースマップを持参することになっているので、ミスコースは参加者の問題ですよね。制限時間の設定やリタイヤ搬送の問題、スタッフの連係等、いろいろと課題があるようですが、日本一のトレイルレースなので、来年は大成功するように応援したいと思います!!!


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