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コラムNO.124「CCCに参戦してきました!」

 今年もUTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)に行ってきました。UTMBとはモンブランを取り巻くフランス、イタリア、スイスの3カ国を巡る世界一のトレイルランニングイベントです。昨年はいわゆる本戦と言われる総距離171kmのUTMBに参戦しましたが、今年は総距離101kmのCCCに参戦しました。UTMBにはその他にOCC、TDS、PTLなど距離が異なるレースがあり、キッズ向けのYCCというレースも開催されます。

 CCCに向けてのトレーニングは、登り坂のインターバル、トラックでのスピード練習、地足の強化として峠走を行い、走行距離は月間180kmを目安にしました。その他、ロードバイクは月間600km、そしてスイムは四泳法を組み入れ月間20km程度のトレーニングです。トレイルレースは1年前のUTMB以来ということで実践トレーニングとして自社イベントであるOntake100に参加させて頂きました。

 新しく買い揃えたものはモンベルのアウトレットでレインウェア上下、エルブレスの特売でモントレイルのシューズ、ランウォークスタイルでREKIのポール。あとは現地の食事としてアルファ米や鮭缶、味噌汁など。

 スタートは9月1日ということで会場のシャモニーには2日前の8月30日到着。31日に選手受付をして、出店ブースが100を超える大規模なエキスポ会場を徘徊。素敵なシャモニーの街を散策すると1日があっという間に過ぎていきます。夕方からビールやワインを飲みながら夕食を食べ8時には就寝。レース当日5時に起床しスタート地点のクールマヨ―ルへの送迎バスに乗り込み揺られること約1時間で到着しました。

 スタートは事前のタイム申告により3グループに分かれ、自分は一番前のグループからスタートしました。
目標タイムは表彰台圏内に入るべく、昨年のエイジ3位のタイム16時間55分です。

CP毎の設定タイムは
アルヌーバ(27km) /4時間
シャンペ(55km) /8時間
トリエント(71km) /11時間
バルローチェ(82km) /13時間
フレジール(93km) /16時間
シャモニー(100km) /16時間55分

と相変わらずザックリしたタイム。


クールマイヨール〜アルヌーバ(27km) 目標タイム/4時間定刻9時にスタート。昨年のUTMBの時よりも100kmというミドルレースゆえ、明らかにみんな速い。かってがわからず、やや前方に並んでしまったので、バンバンと抜かされました。スタートから一気に1300mも登るのに、最初の林道でこのスピードとはビックリです。参加者は1900名ということで、ある程度早めに登山道に入らないと渋滞するというアドバイスがあり、息が上がりながらも500〜600番位で登山道に入れました。ここの区間は昨年UTMBで唯一走っていない区間で、1300mアップという最大の難関が早くも訪れる感じです。登山道に入り呼吸も収まってきましたが、気管支喘息がぶり返し、咳が止まらず、けど気にしても仕方がないので、いずれ治ると信じ進みます。延々と続く登り、けれど中盤より少し前の順位なのに、回りがとにかく速く、ついて行かなければと焦ります。アルヌーバには何とか目標タイムより約1分早く到着。27kmしか来ていないのにこの疲労感。この先が心配になりましが、トレーニング仲間のYさんがサプライズ応援に来てくれたので勇気をもらいCPを出発しました。

[タイム/3:59:10、順位/249位]


アルヌーバ〜シャンペ(28km) 目標タイム/8時間ここからは昨年のUTMBと同じコースなので思い出しながら進みます。スタートから天候は良好で、アームウォーマーを外しTシャツのみ。回りにはたくさんの選手がいましたが、あまり抜かせずまた抜かれずに、そのままの順位で進んでいるようでした。UTMBの時、大変な思いをして700m程登った記憶があったフレ峠でしたが、序盤にして足が棒のような感じだったけど、意外と頂上は近く感じました。フレ峠から約10km弱の下りはREKIのポールをフル活用し4輪駆動で進み、約6名位のパックでリズムよく下って行けました。街に出て約10kmのロード。ロード区間、それ程遅くないペース(おそらくキロ6分弱)で走っているのに、勢いよく抜かれていきます。これが実力の差と思い知らされました。一人も抜くこともなく10名以上に抜かされました。ロードが終わりシャンペへの意外に長い林道とシングルの登り。他の選手に心配されるくらい咳が止まらず、ちょっと苦しいかったけど、進むには問題ありません。設定タイムを目指しに淡々と登り、約5分速くシャンペに到着。

[タイム/7:54:45、順位/264位]


シャンペ〜トリエント(16km) 目標タイム/11時間シャンペでライトを用意。ここでアクシデント。フル充電したつもりのペツルとレッドレンザ―がつきません。慌ててレッドレンザ―の充電器を外し電池装着。これからは予備電池がないという事実、今レースで一番焦ったのはこの時でした。もし電池が切れたらリタイヤしようと決めてシャンペを出発。14リッターと大きめなバックパックにはパワージェル32個、トップスピード15個、水分2リッターとその他諸々を入れてクールマイヨールをスタートしましたが、パワージェル45分に1個、トップスピード1時間30分に1個を消化して進み、大分バックパックも軽くなり、走りやすくなってきました。フレ峠からの長い下りでほぼ終わりかけている足を懸命に前に出して進みます。トリエントへの道のりが厳しいことは昨年経験しています。けれど回りの選手もやや足取りが鈍くなってきているようで、この区間の登りでは抜かれることはなく、かえって何名か抜かしたようでした。けれどすっかりクッションがなくなった足では下りは走れず、登りで抜いた選手にほぼ抜き返されてしまいました。グダグダになりながらも何とか目標タイムよりも12分速くトリエント到着。

[タイム/10:48:13、順位262位]

トリエント〜ベルローチェ(83km) 目標タイム/13時間シャモニーまで山はあと2つ。雨は降っていましたが、それ程寒さを感じずTシャツでここまで来ましたが、流石に夜間は冷えるだろうとウィンドブレーカーを着用。前の区間でかなりヘタレてしまいましたが、フィニッシュが近づいて来たので、ある程度休憩してからスタートと思いましたが、休んだらさらに怠くなると思い、ハイドレに水を入れ5分経たずにエイドを飛び出します。この区間は800m登って緩やかに800m下るコース。相変わらず咳が出続けて、気管支は大丈夫かなと思ったりしましたが、咳ともうまく付き合いながら進みます。霧雨が降りしきりライトに反射してコースが見にくく、さらにトレイルはドロドロで足取りがおぼつかず、下りもほぼ歩いてベルローチェに到着。ここに来て初めて目標タイムから5分過ぎてしまいました。ヤバい、ヤバいと残りのコースを思い出しながら頭の中でシミュレーション。ここにアルヌーバで応援してくれたYさん登場。始めて自分の順位を知ることに。昨年エイジ3位のタイムとほぼ同タイムで進んでいたのに現時点で8位でした。

[タイム/13:05:33、順位253位]

ベルローチェ〜フレジール(93km) 目標タイム16時間Yさんに「弱音吐かない!みんな辛いんだよ」と気合いを入れてもらい次に進みます。エイジ8位と言い訳にならない順位をひとつでも上げようとパワージェルとトップスピード各2個イッキ飲みし、最後の登りへ。フィニッシュまで長めのラストスパートと頭に言い聞かせ、身体中に精魂を込めます。回りの選手の実力は同じくらい。もう抜かれるのはまっぴら。抜かれたら絶対抜き返すという気持ちで進みます。コース変更になった2段階の山を登りきりフレジール到着。気合いが入ったおかげで目標タイム20分縮めることが出来ました。

[タイム/15:40:24、順位245位]

フレジール〜シャモニー(100km) 目標タイム17時間 フレジールのエイドは通過するのみで、最後の区間へ。前区間で頑張り過ぎ、再度覚束なくなった足でしたが、眼下にはシャモニーの街の明かりが鮮明に見えてきて、元気が出てきました。あとは1000mの下りのみ(苦手の)。転ばないよう、怪我しないよう、自分なりに速度をあげます。最後の林道とロードは気持ちよく走り、シャモニーの街にたどり着き、100kmのモンブランの旅が終わりました。


総合タイム 16:43:27
総合順位 242位(約1900名中)
エイジ別 8位(約160名中)
日本人 2位(約75名中)

栄養補給 パワージェル28個、トップスピード16個、エナジャイズバー2本、Challenger8袋(4リットル分)、ウルトラミネラルタブレット4粒

今回は目標タイムとにらめっこしながらのレースでした。本来表彰台を狙うなら昨年優勝者のタイムを目標にしなければならないと思いますが、自分の実力は知り尽くしているので、あえて、届くかもしれない、届いてほしいタイムを目標にしました。結果、タイムはクリアしましたが順位は8位と表彰台には届きませんでした。昨年171kmのUTMBは総合141位、今回100kmのCCCでは総合242位と順位を下げてしまいました。CCCの印象はUTMBよりも距離が短いだけあって明らかにペースが速く、林道やロードではキロ5分を切って走らないとレースになりません。けれど登りはそれ程速いという感じはしませんでした。UTMBに比べ登攀力よりもスピードに長けた選手が参加している印象です。CCCを体験し、しっかりと後半のコースが頭に入ったので、来年のUTMB(抽選ですが)では、しっかりと結果を出したいと思います。


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