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「ハッピートレイル・イン・知床半島」開催リポート!

2010年安比八幡平、2012年秋田駒八幡平と屋久島。そしてハッピートレイルが今年選んだロングトレイルツーリングの場所は「知床半島」。この地は数年前、自転車を担いで北海道ひとり旅で訪れた場所です。初めて知床半島を縦走し、これこそ息を飲む美しさというのか、神秘的な山々、雪渓、動植物、オホーツク海など、その景観に魅せられてしまい、いつかみんなで訪れたいと思っていた場所です。

8月2日(金)


下見や打合わせのため1日早く講師の石川弘樹さんと北海道入り。空港でレンタカーを借り、一路、知床へと向いました。石川さんはコース下見、自分は知床羅臼観光協会、羅臼町役場、地元警察への挨拶回りと知床自然センターで熊スプレーのレンタル手続きで知床をウロウロと。夕方、石川さんから緊急連絡があり「残雪が凄くてコース変更を!」。同じ時期に自分が訪れた時は雪がほとんどなく問題ないと思っていたのに、今年の降雪は凄まじかったようです。メインである縦走コースはなんとか行けるようで問題は3日目。問題を先送りして、石川さんだけ知床に残し、自分は網走に滞在しているパタゴニアの八木さんと合流し、明日からのハッピートレイルの入念な打合せ(?)をして就寝しました。


8月3日(土)

女満別空港でみなさんをお出迎え。けれど半数の方がすでに北海道入りしていて、楽しい日々を送っていた様子です。初日はジャンボタクシー2台で網走観光しながら知床に向いました。網走観光ではまずは博物館網走監獄。運転手さんは「1時間15分位はかかるよ。」と言ったけど、大して見るところもないだろうと40分後集合にしたけど、入ってみるとなかなかよくできていて面白い。結局1時間30分掛かって戻ってきました。やっぱり運転手の言うとおりでしたね。その後、オホーツク流氷館で本物の流氷を見て、網走の有名ラーメン屋で昼食(&ビール)、そしてお世話になる羅臼温泉「峰の湯」へと向いました。宿に着いてもゆっくりする間もなく羅臼町内へジョギング散歩に出かけました。北の国からのロケ地やらうす道の駅を巡り、明日の行動食を買いにスーパーマーケットへ。慌しく帰ってきてササッと温泉に入り、お待ちかねの宴会が始まりです。そこにこの日もコース下見に出ていた石川弘樹さんが登場し参加者の気分は最高潮。大盛りの宴会でしたが、明日の縦走の説明になると「シ〜〜〜ン」。理由はこの縦走コースはアップダウンが激しく、雪渓は進みにくく、エスケイプルートがないことなど、非常に厳しいトレイルツーリングになるということ。体調や怪我などで退散する場合もあり、緊急の場合はヘリコプターの要請もありうるということ。最悪の場合を言い尽くしたけれど、参加者の気持ちはみんな一緒で、リタイヤ者無しで最後にみんなでハイタッチして終わろうと。心を一つにし、明日に備え早々とみんな床に就きました。


8月4日(日)

4時30分起床、5時に宿を出発してスタート地点の岩尾別温泉へ。途中、知床峠で川のように流れる神秘的な雲が出現し、みんな感動。今まで見たことのない光景でした。岩尾別温泉に到着し、再度、石川さんから縦走のレクチャーを受け、いよいよ知床半島縦走トレイルツーリングの始まりです。
コースは[岩尾別登山口〜羅臼平〜サシルイ岳〜オッカバケ岳〜知円別岳〜硫黄山〜カムイワッカ湯の滝]約25kmの行程です。距離は大したことないのですが、アップダウンが激しく、木の根やガレ場で走れるトレイルが少なく、雪渓や渓流沿いなどテクニカルな場所も多く、かなり厳しいコースです。それもカムイワッカには認可されたシャトルバスのみ運行していて、最終便(16:53)に乗り遅れると、カムイワッカから10km以上先の車が乗り入れられ場所まで自力で移動しなければなりません。
参加者はスタートしたからには最後までと、緊張しながらも和気藹々に進みます。背丈ほどの枝が飛び出しているシングルトラックを枝に頭をぶつけないよう慎重に進み、ドカンと開けた雪渓、岩場を抜け羅臼平に到着。そこから淡々とサシイル岳、オッカバケ岳、知円別岳などピークハントし硫黄山へ向います。その行程は見渡せば絶景で、短時間で通り過ぎていくのが勿体ないほどでした。最終便を気にしながら進んできたツーリングでしたが、硫黄山まできてやっと余裕が出てきて、参加者の緊張も和らいだ様子。けれど何があるか分からないから油断は禁物。気を引き締めてカムイワッカに向いました。16:15、最終便まで約40分残して全員カムイワッカに到着。日本初(?)の知床半島縦走トレイルツーリングは成功しました。カムイワッカの湯の滝で遊んで最終便で知床自然センターへ。そこから宿のバスに乗り換えて「峰の湯」に帰ってきました。ゆっくりと温泉で身体を癒し、大宴会!二次会も大爆発!(自分だけ大爆睡)緊張感のある楽しい1日でした。


8月5日(月)

問題を後回ししていた大雪渓で通行困難な場所とは当初予定していた羅臼温泉から羅臼岳までの区間。無理はせずこのコースは回避して、昨日と同様に岩尾別登山口から羅臼岳登頂を目指すことにしました。この日は参加全員パタゴニアウェアで揃えてのスタート。
コースは[岩尾別登山口〜羅臼岳山頂〜岩尾別温泉]です。時間に余裕があるのでちょっと早めのハイキングのように、話しながら笑いながら進んでいきました。羅臼岳山頂は360度素晴らしい景観で、昨日縦走したコースを振り替えることができました。国後島が眼前に迫っていて北方領土の返還を祈りました。羅臼平まで3時間掛けて登ってきたこの道ですが、1時間足らずで下りきる、極上のトレイル走りでしめる事ができました。


トレイルツーリングを行なった2日間、熱い陽射しでジリジリと肌を焼きながら、大人の夏休を思う存分に楽しむことができました。こんなに楽しい想い出を作ってくれた知床半島に感謝です。さぁ来年、知床半島を超える場所で開催します!(おそらく超える?多分超える?超えるかしら?)

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